1989 Fiscal Year Annual Research Report
A^<2+>H^-型イオンエキシマによる高効率真空紫外光発生の研究
Project/Area Number |
01460046
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
植田 憲一 電気通信大学, 新形レーザー研究センター, 教授 (10103938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宅間 宏 電気通信大学, 新形レーザー研究センター, 教授 (70012200)
米田 仁紀 電気通信大学, 新形レーザー研究センター, 助手 (00210790)
西岡 一 電気通信大学, 新形レーザー研究センター, 助手 (70180586)
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Keywords | イオンエキシマ / ab initio計算 / 電子ビ-ム / 超短パルスレ-ザ- / X線励起 / エキシマ型発光 / 反スト-クス共鳴ラマン |
Research Abstract |
1.RbF^+の電子状態のab initio計算を行い、理論的ポテンシャル曲線を算出した。これにより、(1)実験的に報告されている130nmの発光はB-X遷移であると同定された。(2)C-A遷移の確率はB-X遷移の約1/5であり、スペクトル的にはB-X遷移に重なっている。(3)誘導放出断面積はKrF^*と程度であり、有効な励起をすれば高利得のレ-ザ-が実現できることが分かった。 2.ベルベット陰極を用いて長い領域を高密度励起するための電子ビ-ム発生装置を開発し、600kV、4.5kAの電子ビ-ムを発生することに成功した。電子ビ-ムをヒ-トパイプオ-ブンに導入したところ、1m以上の伝播距離を確認し、イオンエキシマの励起条件を十分満足することが分かった。 3.電子ビ-ム励起の予備実験として、Naを挿入してNa^<2*>の三重項エキシマ発光を電子ビ-ム励起で初めて観測した。温度特性、圧力特性から3体衝突励起によって生成されることが明らかになった。 4.可飽和吸収体を利用してKrFレ-ザ-から最短400fs、ピ-ク出力100GWを達成した。レンズ集光パワ-は10^<15>W/cm^2に達した。 5.アルカリ金属-希ガス系のイオンエキシマの電子状態のab initio計算から、原子を変化させた場合の規則性を見いだし、NeK^+は83nm付近でエキシマ型発光をするという計算結果を得た。 6.Heの準安定状態からエネルギ-以上を受けてイオン化したKイオンに、498nmの強力な超短パルスを照射すれば、反スト-クス共鳴ラマン効果で、高効率に真空紫外光が発生すると予測し、ホロ-カソ-ド放電で、励起するための装置を準備している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Da Xing,Ken-ichi Ueda and Hiroshi Takuma: "Electronic States of the Ionic Rubidium Fluoride Excimer" Chemical Physics Letters. 163. 193-197 (1989)
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[Publications] Ken-ichi Ueda,Da Xing and Hiroshi Takuma: "Ab initio calculations on electronic states of ionic rubidium fluoride excimer" Proc.of SPIE. 1225. (1990)
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[Publications] Da Xing,Ken-ichi Ueda and Hiroshi Takuma: "Excimer Emission of Na_2b^3Σ^+_g-x^3Σ^+u Band by E-beam Excitation" IQEC'90. (1990)