1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01460102
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
沖野 教郎 京都大学, 工学部, 教授 (30001093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 広一 京都大学, 工学部, 助手 (90201251)
山本 裕 京都大学, 工学部, 助教授 (70115963)
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Keywords | 生物型生産システム / 生物型システム / 生産システム / CAD / CAM / モデロン |
Research Abstract |
生物型生産システムとは生物の特徴とする成長機能、変身機能、自律機能、自己組織化機能、相互通信機能および知能をシステムの特徴とするような生産システムを言う。 本研究の目的は、上記の生物本特徴をもつ生産システムを実現可能にするための方法論を導くことである。 本年度は、この計画の最終年度であり、次の各項目について研究することにより、生物型生産システムの実現可能性をまとめた。 (1)バイオモデロンにおける潜在機能の顕在化機能を用いて生産システムに成長機能や、変身機能を持ち込むことを試み、まずソフトウァアについて実現可能であることを示した。 (2)ハ-ドウェアについても成長、変身機能の実現をはかるべく、潜在機能の顕在化モデルを作成した。この場合、数値制御工作機械とロボットの類似性に着目するなどの処理によって数種の基本機構で生産システムを機成できることを示し、その成長の過程で精度を重視する工作機械に、或は速度、経済性を重視するロボットへと変化すると考えて機構の統一をはかり、同時に機構の置換原理に基づく変身モデルを作成した。しかしこの点については、モデル上では実現できても実際のハ-ドウェアでの実現策を得るまでには至っていない。 (3)これらのモデルにより、生物型設計室と生物型工場を構成した場合のシナリオを作成した。 (4)生物型設計室においては多くの潜在機能をもったモデリングエレメントを準備し、これを選択して組合せ、自律的決定と自己組織化によって結果を得るようなモデルを構築した。 (5)生物型工場としては上記(1)(2)のソフトウェアとハ-ドウェアによって構成される工場のモデルを作成した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Norio Okino: "A Prototyping of Bionic Manufacturing Systems" Proc.of International Conference on Objectーoriented.Manufacturing Systems. 1. (1992)
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[Publications] Norio Okino: "BIONIC MANUFACTURING SYSTEMSーModolon Based Approachー" Proc.of CAMーI 18th Annual International Conference. 1-25 (1989)