1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01460107
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
塚田 忠夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016437)
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Research Abstract |
21世紀に向けて機械の高性能化のための重要技術は形状の認識であるとの観点から、本研究は計測された情報の形式とその扱いに的をしぼって進めることを目的とした。今年度は、その第1段階として、当初の研究計画に従って遂行できた。今年度の成果及び本研究の中間成果は当初の計画との関連で、次のようになっている。 (1)自由曲面計測システム 市販の微細形状測定機を基本に、エアテ-ブル、位置検出機構、ノ-バックラッシ駆動機構を用いた測定面姿勢補正システムを設計し、試作した。これらは、パ-ソナルコンピュ-タによりすべて管理される構造としてある。そして、試作したシステムの性能を検証した結果、0.1μmの位置制御、0.5μm/20mmのテ-ブル姿勢制御が、1回の補正シ-ケンスにより可能であった。さらに、測定デ-タ収集の自動化とその制御アルゴリズムを検証し、そのための制御回路及びソフトウェアを作成し、順調に作動することを確認した。 このように、計測システムに関しては、本年度の計画に沿って実現された。 (2)測定デ-タの圧縮化 三次元形状デ-タには、量子化誤差と離散化誤差が複合化し、精度が低下してくる。これに対応して、三次元スプライン関数の自動最適割当てのアルゴリズムを考案して、その実行を試み、効果のあることを確認した。さらに、これらの最適化アルゴリズムにより、デ-タ量を15〜50%に圧縮できることを確めた。 このように本研究は、当初の予定に沿って行ったが、肌細いシステムの整備、情報の選択と表示など高度な研究への準備が完了し、次年度の研究遂行を可能としている。
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