1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01460112
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三宅 裕 大阪大学, 工学部, 教授 (50029005)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 善邦 大阪大学, 工学部, 教授 (10006984)
梶島 岳夫 大阪大学, 工学部, 助手 (30185772)
板東 潔 大阪大学, 工学部, 講師 (70156545)
稲葉 武彦 大阪大学, 教養部, 助教授 (00029307)
|
Keywords | 流れ診断 / 実時間診断 / パルス波 / 境界要素法 / 逆解析 / キャビテ-ション同定 / 異物同定 |
Research Abstract |
現象の観察を容易にするため水封のアクリル製直方体容器の中で、高圧放電の生成気泡によるパルス状圧力の発生と、壁面上の圧力変換器による圧力波の受信実験を行った。その際、放電回路と受信センサからのデ-タの取り込みの部分について同期が正確に行われるように回路を作成した。さらに、可能な限り高周波までの信号を受信し、デ-タをパソコンあるいはス-パ-ミニコンで高速解析するためのプログラムを作成した。そのためには高周波作動型のAD変換器が必要であった。以上の実験と波形解析の結果、放電によって発生させたパルス状圧力について、高精度で高速の同期計測と波形の再構成が可能となった。そして、非常に再現性の高い圧力波の発生とその計測技術を開発することができた。本研究は非定常な流れの現象をパルス波を用いて実時間診断することを目的としているので、瞬時値の高精度な計測が不可欠である。その際、入射パルス波に対する時系列応答計測という極めて再現性の得にくい計測に対して、信頼性のある計測技術を確立することが達成されたのは本年度の大きな成果であると考えている。さらに、この実験を通してアクリルによる反射特性の一部が明らかとなり、逆解析計算に対するインプットデ-タ化を考えている。 境界要素法による逆問題の解析については、剛体壁の直方体容器内に剛球あるいは球状キャビティがある場合に対して、壁面上の受信圧力波を用いて位置と形状の同定計算を行うプログラムをコ-ド化し、精度の良い逆解析が可能であることを確認した。
|
Research Products
(1 results)