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1990 Fiscal Year Annual Research Report

静的破砕剤によるコンクリ-ト構造物の無公害解体法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01460176
Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

渡辺 明  九州工業大学, 工学部, 教授 (90039066)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高山 俊一  九州共立大学, 工学部, 助教授 (50039137)
出光 隆  九州工業大学, 工学部, 助教授 (30039078)
Keywords解体工学 / 静的破砕剤 / 建設公害
Research Abstract

研究初年度は主として過去の解体工事例から効率的な解体計画のフロ-チャ-ト化を図ると共に、破砕時間の推定法に目途をつけた。本年度は、それらの結果を踏まえて、効率的な破砕方法について実験的研究を行った。特に、鉄筋コンクリ-ト部材の主鉄筋方向に対するボ-リング孔の配置や、鉄筋量に見合った破砕圧力を得るための孔径の算定法など、実際の構造物に応じた破砕方法について考察した。それらの実験から得られた知見を以下に記す。
(1)破砕剤充填孔は、1方向配筋RC部材では鉄筋を挟んで交互に、2方向配筋部材では鉄筋交叉部に設ければ、鉄筋の取り出しが容易である。
(2)鉄筋に囲まれる部分のコンクリ-トは破砕されているので容易に徹去できる。
(3)かぶりコンクリ-トは、コンクリ-トカッタ-溝に破砕剤を充填することで除去できる。この時、破砕剤は溝1つおきに充填することが大切である。
(4)孔間隔はコンクリ-ト強度で決定され、ひび割れ発生圧力も鉄筋量によって大差は生じないが、ひび割れ幅は鉄筋量の増加と共に小さくなり、解体時間も長くなる。
(5)効率的にRC部材を解体するには、鉄筋とコンクリ-トが付着破壊を起こすようにひび割れを誘導することが大切である。
以上、RC部材の効率的なひび割れ発生方法に関する結論を得たが、実際の構造物の解体には鉄筋の切断が重要な問題となる。次年度では、これらの破砕法と現場の解体機器とを組み合わせ、実用段階の対応策を考えて行く。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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