1989 Fiscal Year Annual Research Report
ニュ-タウンの感熟化に伴う地域施設発生の誘導手法と環境保全システムに関する研究
Project/Area Number |
01460203
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
柏原 士郎 大阪大学, 工学部, 助教授 (70029164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 隆司 大阪大学, 工学部, 助手 (20182694)
吉村 英祐 大阪大学, 工学部, 助手 (50167011)
岡田 光正 大阪大学, 工学部, 教授 (40028931)
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Keywords | ニュ-タウン / 発生過程 / 誘導手法 / 環境保全システム |
Research Abstract |
1.ニュ-タウンの計画手法の問題点に関する文献調査 これまでのニュ-タウン計画のよりどころとなっていた近隣住区論およびその流れをくむ各種の計画手法の問題点に関しての文献調査を行い、センタ-主義、機能によるゾ-ニング主義等の問題点を明らかにした。この結果をふまえ、これからのニュ-タウン開発が多様性や選択性に富んだ魅力的な街づくりとなるためには、ニュ-タウンの成長に伴い、住民の需要に応えるかたちで各種の施設が自然に発生できる余地を計画的に設定しておくことが重要であることを指摘した。 2.計画的住宅地の変容に関する調査 千里ニュ-タウン、泉北ニュ-タウン等において宅地分割、宅地統合等の調査を行い、独立住宅地における宅地分割の発生は、分譲時の宅地面積のほかに、住宅地の立地条件も関連しており、周辺の市街化が進行しつつある地区で多くみられ、また、建築協定や任意協定の有無によって発生状況が異なっており、宅地分割の規制の取り決めのない地区ではしだいに宅地分割が増加する傾向が明らかになった。 3.各種の施設の発生過程に関する調査 各種の施設の発生過程を須磨ニュ-タウン(公的開発)、樟葉ロ-ズタウン(民間開発)等において調査し、開発手法(新住宅市街地開発、土地区画整理、一団地住宅施設)等により地域施設の時系列的な発生パタ-ンおよび施設の発生量が大きく異なることを明らかにした。 さらに、発生する施設立地が施設周辺の人口、用途地域、センタ-からの距離、幹線道路との関係と高い相関があることを数量化1類による分析から明らかにし、得られたカテゴリ-値を用いることにより施設が自然発生することを想定した場合の発生量と立地場所の将来予測が可能であることを示した。
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Research Products
(2 results)