1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01460229
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
野村 春治 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (10026073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴山 充弘 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00175390)
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Keywords | 医用エラストマ- / 動的赤外吸収二色性 / セグメント化ポリウレタン類 / フ-リェ変換赤外分光法 / 力学的疲労 |
Research Abstract |
A.セグメント化ポリウレタンウレアの静的ならびに動的赤外吸収二色性による解析 医用エラストマ-の力学特性をその微細構造との関連において解析するために、ソフトセグメントプレポリマ-の分子量の異なる2種類のセグメント化ポリウレタンウレア(SPUU)について、それらの変形機構に関する静的ならびに動的赤外吸収二色性測定が、広範囲の温度ならびに周波数について行われ、以下の結果が得られた。 (1)2種類のSPUUともに、ハ-ドならびにソフトセグメントの動的配向挙動は外部変形に対してほぼ同位相で変化することが示された。 (2)2種類のSPUUともに、ソフトセグメントの正配向性は高温あるいは低周波数で減少を示した。これは、高温あるいは低周波数になると、ソフトセグメントマトリックス中での有効な架橋点の数が減少し、ソフトセグメントの架橋点間の有効長が増大することと考えられる。 (3)ソフトセグメントプレポリマ-の分子量の小さなSPUUでは、ハ-ドセグメントの負配向性は温度ならびに周波数に依存しないが、ソフトセグメントプレポリマ-の分子量が大きくなると、ハ-ドセグメントの負配向性は温度が上昇するに従って減少する。これらの相違はハ-ドセグメント相に於ける凝集力の相違で説明することができる。 B.ポリジメチルシロキサン含有セグメント化ポリウレタンの構造と力学特性に関する研究 抗血栓性の良好な各種のポリジメチルシロキサン含有セグメント化ポリウレタン並びにそのモデル重合体を調製し、それらの基礎的な構造と物性に関する解析を行った。次年度に、これらの静的ならびに動的赤外吸収二色性による解析を行う予定である。
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[Publications] 柴山 充弘: "Strucutre and Orientation Behaviors of Polyurethane Containing Polydimethylsiloxane" Polymer(London). 31. 749-757 (1990)
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[Publications] 河野 茂雄: "Change in MicroーStructure of Segmented Poly(urethaneurea) in Water due to Mechanical Fatigue" Rept.Prog.Polym.Phys.,Japan. 33. 319-322 (1990)
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[Publications] 山本 友之: "Structure and Properties of Fatigued Segmented Poly(urethaneurea)s IV.Dynamic Infrared Dichroism" Polymer J.,Japan,. 23. (1991)
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[Publications] 柴山 充弘: "Structure Characterization of Polyurethanes Containing Poly(dimethy Siloxane)" Macromolecules,.