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1989 Fiscal Year Annual Research Report

17〜19世紀における世界の物理学の概説書・啓蒙書・教科書の系譜

Research Project

Project/Area Number 01460259
Research InstitutionNational Institute for Educational Policy Research

Principal Investigator

板倉 聖宣  国立教育研究所, 科学教育研究センター, 物理教育研究室長 (00000042)

Keywords物理学概説書 / 物理学啓蒙書 / 物理学教科書 / 静力学的医学 / 女性のための物理学 / 科学者の自叙伝 / 物理学教育 / 科学教育史
Research Abstract

ies(国際教育科学研究センタ-)の助けによって、欧米諸国の古書店のカタログが大量に入手できるようになったので、この研究に有用な古書の購入が容易になった。そこで、17〜18世紀に英国・米国・フランス・ドイツ・オランダで出版された物理学の概説書・啓蒙書・教科書を数十冊購入することができた。そのなかには、サントリオ・サントロの『静力学的医学』、アルガロッティの『女性のためのニュ-トン卿の理学』、ファ-ガソンの『特別主題講義ー力学・光学・天文学・日時計……』、ファン・デル・ブルグの『自然学』など、思わぬ貴重図書も含まれている。
ファ-ガソンの著書の巻頭には、著者の自叙伝が挿入されていた。これは、科学者や科学啓蒙家の自叙伝としてもっとも初期のものであって、この研究の主題である「世界の物理学の概説書・啓蒙書・教科書の系譜」を明らかにする上で貴重な資料となることが分かった。そこで、その自叙伝部分の翻訳を進めた。また、アルガロックティの『女性のためのニュ-トン卿の理学』は、欧米に於ける物理学の啓蒙運動が女性をも含むものになったもっとも初期の著作であり、貴重なものであった。これも主要部分の翻訳を進めている。サントリオ・サントロの『静力学的医学』は、英訳本であるが、物理学的な考え方を医学に広めた意義は少なくない。英訳本の購入によって、この本が長い間さまざまな形で出版され続けてきたことも明らかとなってきた。
その他、多くの著書の蒐集によって、「17〜19世紀における世界の物理学の概説重・啓蒙書・教科書の系譜」を示す年表がかなり充実してきた。また、タ-ナ-の『イングランド科学教育史』、ビショップの『イングランドにおける物理学教育ー初期から1850年に至る』を翻訳作業も進めている。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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