1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01470145
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
西川 恵子 学習院大学, 理学部・化学科, 助手 (60080470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 孝夫 学習院大学, 理学部・化学科, 教授 (10000788)
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Keywords | 二次元検出器 / イメ-ジング・プレ-ト / 柔粘性結晶 / 構造解析 |
Research Abstract |
交付された金額が、購入予定品の半分以下だったので、イメ-ジングプロセッサ-の検出部を購入し、デ-タ読み取りシステムは所属大学の研究費で備い、機械部分(管球ホルダ-、試料ホルダ-など)は、できるかぎり自作手造りした。検出部及びデ-タ読み取りシステムは、11月初旬に納入された。納入された装置(マック・サイエンス社製イメ-ジング・プロセッサ- DIP100)と自ら製作した部分を組み合せ、装置の立ち上げ及び性能試験を行った。 性能試験の結果、装置、及び解析上に問題点として挙ったのは、試料の回転駆動部のパルスモ-タのトルクが小さいこと、デ-タの規模が大きく、収集しマイクロコンピュ-タの記憶領域に収められたデ-タを、造解析のために大型計算機へ移す適当な媒体が現在ないことである。この二点は近々改良する予定である。これら以外の問題点は解決した。 液体【double arrow】柔粘性結晶の相変化も観察できるように、液体試料ホルダ-、温度を上下できるクライオスタットなどを現在製作中である。相変化を追い動的構造解析を行うため、当初イメ-ジングプレ-トの一次元を時間軸として動かすことを考えていたが、機構上困難なことが判った。このため、チョッパ-などで二次元平面を区切って利用することを考えている。 以上のことと平行し、試料結晶(CBr_4、C(NO_2)_4など)の単結晶作りを行っている。また、当初の計画にはなかったが、ディフュ-ズパタ-ンのイメ-ジング・プレ-トによる定量的構造解析が、どこまでうまくいくか調べるため、液体を標準試料として実験・解析を行うことを予定している。
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