1990 Fiscal Year Annual Research Report
火山灰母材のスポドソル(Spodosol)の国際分類に関する研究
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01470153
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
庄子 貞雄 東北大学, 農学部, 教授 (10005605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 豊彰 東北大学, 農学部, 助手 (10176349)
高橋 正 秋田県立農業短期大学, 講師 (80132009)
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Keywords | アンディソル / スポドソル / アンディック・土壌基準 / スポディック基準 / 土壌タクソノミ- / 火山灰土壌 |
Research Abstract |
蔵王土壌と八幡平土壌はともにA層が厚く発達し、E層の溶脱状態は形態学的には不明で、アルビックalbic層でないことから、スポドソルには分類できないと判断された。従って、これらの土壌はスポドソルの分類基準の作成には利用できなかった。 スポドソルとアンディソルを区別する理論的根拠と分類基準をさらに確定するために、研究代表者らは、すでに採取済みのアラスカの火山灰母材のスポドソルとニュ-イングランドの非火山灰母材の鉱物化学的特性とも合わせて検討した。その結果、両者はアルビック層におけるスメクタイトの存在、活性AlとFeの実質的な不在、そしてスポディック層における多量の活性AlとFe、Alー腐植複合体の存在、スポディック層下半部におけるアロフェン・イモゴライトの存在など基本的性質が同じであることを示した。しかし火山灰母材のスポドソルでは、非火山灰母材に比べて、in situ風化によるアロフェン・イモゴライトの生成量が多いことが特徴的であった。 研究代表者は、最近、海外の研究者たちの多くが、火山灰母材のスポドソルをアンディソルの亜群に移すべきだという提案を行っているのに対して、スポドソルの形態学的特徴を有する土壌は全てスポドソルに分類すべきであるという提案を行った。その提案は最終年度の報告書(英文)にまとめられている。その要点は以下の通りである。 1.スポドソルとしての特徴的形態を示す火山灰由来のスポドソルは、除外することなく認知すべきであること。 2.スポドソルはアンディソルの後に分類上キ-アウトすべきこと。 3.分類基準には化学基準よりも形態学的基準を実施すること。
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[Publications] 庄子 貞雄: "Classification of Tephraーderived Spodosols" Soil Science. 150. 799-815 (1990)
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[Publications] 伊藤 豊彰: "Differentiation of a spodic horizon from a buried A horizon" Soil Science Society of American Journal. 55. (1991)