1990 Fiscal Year Annual Research Report
放射線治療における組織生理学的因子に関する基礎研究
Project/Area Number |
01480270
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部・医学科, 教授 (10010050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正光 東京大学, 医学部・医学科, 助手 (80176362)
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Keywords | 腫瘍照射効果 / Reoxygenation(再酸素化) / 血流 / PO_2 / ^<31>PーMRS / 先行指標 / Mouse Tumors |
Research Abstract |
血流に依存する薬剤と違い、放射線は照射野内の細胞に確実に到達する。同じ放射線が到達しても、その生物効果は組織PO_2他の影響を受け、また、細胞、組織により放射線感受性が異なる。PO_2は主として血流(O_2供給)と細胞の代謝活性(O_2消費)に左右される。放射線治療ではできるだけ多くの癌細胞を殺し、正常組織の障害を少なくし、その回復を促すことが重要である。放射線作用の効果の違いは、細胞・組織の生物学的生理学的な違いを利用して、放射線を分割照射することにより生ずる。 本研究では、放射線感受性に関与する因子のうち、1)PO_2、エネルギ-代謝状態( ^<31>PーMRS測定)、及び血流を両組織について解析し、さらに2)それらの放射線照射後の変化の違いを解明すること、また3)将来、臨床でヒトに応用し、放射線リスポンスの先行指標として役立つ方法の開発を目的とした。 前年度に続き、実験腫瘍系として転移や照射実験に使用してきた自然発生由来(C3H/Heマウス)の腺維肉腫NFSA2ALM1及び扁平上皮癌NRS1を用い、下肢移植腫瘍の成長過程及び正常組織(下肢)のPO_2、 ^<31>PーMRSによるエネルギ-状態、Laser Doppler法による血流変化の解析を試み、基礎的なデ-タ、更に一部X線照射後の両組織のPO_2、エネルギ-状態についてもデ-タが得られた。いわゆる腫瘍のReoxygenationの過程がどうなっているか、コロニ-形成法による生存率曲線から想定された結果と同じかどうかの検定もはじめたが結論が出るまえに、時間切れとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Suzuki,N.: " ^<31>P NMR Spectroscopy of Murine Tumors for Hyperthermia Treatment." In:Hyperthermic Oncology 1989 Ed.Saito M.(Proceedings of the 6th Annual Meeting). 74-79 (1990)
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[Publications] Itoh,M.: "Change of Energy Status on Murine NRーSl Tumor Using in VIVO Pー31 NMR Spectroscopy." In:Hyperthermic Oncology 1989 Ed.Saito M.(Proceedings of the 6th Annual Meeting). 314-319 (1990)
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[Publications] Suzuki,N.: "Determination of Oxygenation Status of Mouse Tissues using a Platinum Needle Type Sensor."