1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01480339
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
辻 隆之 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00075764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 浩一 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教務職員 (00205668)
田村 俊世 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10142259)
豊島 健 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (40014146)
青木 秀希 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (80014166)
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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Keywords | セラミックブラッドアクセス / テ-パ型人工血管 / 完全内挿型人工血管 / 大動脈瘤 / ダブルバル-ンカテ-テル |
Research Abstract |
本研究者らは高齢者に多く発生する大動脈瘤に対して、大動脈瘤切除を行なわないでも従来の手術と同様の効果(大動脈瘤破裂を阻止する)をえることができる完全内挿型人工血管の開発を行うことを本研究の目的とする。 平成元年度は以下の実績を得た。 1.人工血管を構成するためのハイドロキシアパタイト(アパタイト)をはじめとするセラミックス部品と、ダクロン人工血管部品を開発した。 1)剛管であるブラッドアクセスとして、ハイドロキシアパタイト、グラッシ-カ-ボン、ポ-ラスガラス、アパタイトコ-ティッドチタンのかく中空管を作成し、イヌ大動脈内に留置し、イヌを飼育し、それらが大動脈破裂や仮性動脈瘤など血管損傷を来さないことを明らかにした。 2)ポリプロピレン製外部支持機構付きのダクロン製テ-パ型コンディットを、大口径(内径12mm-8mm)のものと、小口径(5mm-3mm)のものを作成した。 2.小口径テ-パ型外部支持体つき人工血管をイヌ頸動脈に植え込んで飼育し、開存性を検討した。 3.1、2)を組み合わせた、屈曲しても圧平せず、血管吻合も要しない新しい完全内挿型人工血管を開発した。 4.1カ所の大動脈切開のみで、本人工血管を大動脈内に挿入留置する術式を可能にするダブルバル-ンカテ-テル(完全内挿型人工血管挿入留置用カテ-テル)を同時に開発した。 5.完全内挿型人工血管をダブルバル-ンカテ-テルを使用してイヌ胸部大動脈に植え込んで、その術式が実験的に可能であることを明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 辻隆之: "テイパ-型人工血管の開発に関する実験的研究" 第5回エル・エス・ティ学会大会講演予稿集. 32 (1989)
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[Publications] 辻隆之: "医用材料:医療を支える先端技術" 第3回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会, 361 (1989)
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[Publications] 辻隆之: "カ-ボンセラミックスの医用応用:炭素素原料科学の進歩I" CPC研究会, 151 (1989)