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1989 Fiscal Year Annual Research Report

脳血管攣縮の発現機序に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 01480357
Research InstitutionKagawa Medical School

Principal Investigator

大本 堯史  香川医科大学, 医学部, 教授 (60032900)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本間 温  香川医科大学, 医学部, 助手 (60209343)
Keywordsクモ膜下出血 / 脳血管攣縮 / 脳血管壁透過性 / トレ-サ-スタディ / ロイコトリエン
Research Abstract

1:猫を用いた予備実験で、レ-ザ-組織微小循環血流量計ALF2100による局所脳血流量の測定値は水素クリアランス法による測定値と良く相関し、安定性も高く極めて信頼性の高いものであった。
2:成猫大槽内に自家動脈血を3ml注入72時間後、経斜台的に脳低動脈を露出し、ここに37℃にて72時間孵置した血液髄液混合液を4時間局所投与するクモ膜下出血モデルを作成した。このモデルでは血液髄液混合液局所投与後脳底動脈径は進行性に減少し、4時間後には約40%の血管攣縮が観察された。この攣縮血管領域のrCBFもこれに伴い進行性に減少し、4時間後には40%以上の低下が観察された。以上より本クモ膜下出血モデルは脳血管攣縮の研究に適したモデルであることを確認した。
3:透過型電子顕微鏡を用いた観察では、本クモ膜下出血モデルにおいては、血管内腔側より投与したトレ-サ-、horseradish peroxidase、native ferritinは正常では通過しえない内皮細胞間隙を通過し平滑筋層に達していた。colloidal goldは粒子径5nm、20nmともに血管壁内には認められなかった。この結果より脳血管攣縮時に到達しうることが亢進しており、分子量約560,000のnative ferritin程度の高分子蛋白まで平滑筋層に到達しうることが明らかとなった。これにより流血中の血管作動性物質が直接平滑筋に作用し、この事が脳血管攣縮の進展や持続に関与している可能性が示唆された。
4:5-lipoxygenase阻害剤、LTC_4、D_4拮抗剤の投与は脳低動脈のような脳主幹動脈の攣縮を抑制しなかったが、進行性のrCBF低下を抑制した。このことからLTC_4、D_4はクモ膜下出血後の脳微小循環障害に関与していると考えられる。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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