1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01480414
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
瀬川 雄三 信州大学, 医学部, 教授 (70020857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保谷 卓男 信州大学, 医学部, 助手 (00201757)
田中 紀子 信州大学, 医学部, 助手 (00163551)
西山 敬三 信州大学, 医学部, 助手 (90156125)
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Keywords | ムコ多糖合成 / 組織培養 / 人眼線維柱 |
Research Abstract |
培養人眼線維柱組織におけるムコ多糖合成を調べるまえに、正常人眼線維柱組織のムコ多糖分析をしておく必要がある。その前段階として、家兎眼線維柱組織のムコ多糖の分析をおこなった。これは第55回中部眼科学会で口演した。その内容は、家兎眼線維柱組織のムコ多糖全体としての電気泳動パタ-ンは、他の眼組織の中でも、強膜・虹彩・毛様体とは比較的似ていたが、酵素消化法を用いてムコ多糖の各成分を調べてみると、相異がみられ、各成分の比は、ヒアルロン酸が9.5%、コンドロイチン硫酸が25.2%、デルマタン硫酸(及び少量のケラタン硫酸・ヘパラン硫酸が含めて)が65.2%であった。次いで、正常人眼線維柱組織についても、家兎眼の場合と同じ分析を行なっている所である。 組織培養法とRI(^<35>S-sulfate及び^3H-glucosamine)を用いてのムコ多糖合成の分析についても、まず培養家兎眼線維柱組織におけるRIの取り込み量にもとづいて、ムコ多糖の産生量の分析をおこなっており、電気泳動のパタ-ンについては、培養前のパタ-ンに似ていること、そして合成ムコ多糖の各成分比については、やはり培養前の各成分比に近い所もあるが、培養条件等でかなり異なることもあることを認めており、これらについては、近々報告する予定である。 培養人眼線維柱組織についても、RIの取り込み量によるムコ多糖合成の分析を始めており、この分析方法が確立すれば、予定通り今後各種の薬剤等が人眼線維柱のムコ多糖合成にどのような影響を与えるか分析することが可能となる。
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