1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01480414
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Research Institution | Department of Ophthalmology, Shinshu University School of Medicine |
Principal Investigator |
瀬川 雄三 信州大学, 医学部, 教授 (70020857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 秀一 信州大学, 医学部・附属病院, 助手
藤澤 昇 信州大学, 医学部, 助手
李 俊哉 信州大学, 医学部, 助手
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Keywords | 培養人線維柱組織 / ムコ多糖 / 糖タンパク |
Research Abstract |
平成三年度においては、前年度にひき続き、ラジオアイソト-プを用いての培養人線維柱組織の研究が行われ、以下のような成果が得られた。 培養人線維柱組織に関して、前年度と同じ手技によりムコ多糖合成に対する薬剤の影響を検討し第95回日本眼科学会において発表した。ここではムコ多糖合成能に及ぼすコンドロイチン硫酸の影響を検討し、コンドロイチン硫酸投与により、培養人線維柱組織のムコ多糖の合成能に変化が生じ、コンドロイチン硫酸の成分割合がコンドロイチン硫酸非投与群に比して有意に増加することが判明した。 更に、ムコ多糖はタンパクと結合して存在しているので,糖タンパクとしての分析も必要であり,そのために一部、タンパクの分析も行なった。正常屍体摘出眼から線維柱組織を切り出し,SDSーポリアクリルアミドゲル電気泳動法,銀染色法,デンシトメトリ-を用いた手法によりタンパク質分画を染色し,泳動図の各バンドを定量し,同一眼及び異なる眼から得られたタンパク分画はほぼ同一のパタ-ンを示すことを第95回日本眼科学会において発表した。 また、線維柱組織におけるタンパク合成への副腎皮質ホルモンの影響を検討するため、培養人線維柱組織にステロイドホルモンを加え、ラジオアイソト-プを使用して、電気泳動法、デンシトメトリ-,ラジオオ-トグラフィ-,酵素抗体法等の手法を用いて検討中である。 以上のように平成三年度においては、培養人線維柱組織のムコ多糖合成能に対する薬剤の影響を実証し、更にタンパク質合成能に関しても検討した。
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[Publications] Keizo Nishiyama: "Glycosaminoglycans of Trabecular Meshwork and Adjacent Tissues of the Rabbit Eye" Ophthalmologica.
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[Publications] Keizo Nishiyama: "Glycosaminoglycans of OrganーCultured Rabbit Trabecular Meshwork" Ophthalmologica.