1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01480423
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
下奥 仁 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00068420)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 治 兵庫医学大学, 医学部, 助教授 (60157584)
|
Keywords | 外眼筋 / 水素ガスクリアランス法 / レ-ザ-ドップラ-法 / 血流量 / ネコ |
Research Abstract |
1.水素ガスクリアランス法とレ-ザ-ドップラ-法 対象として成猫の上直筋を使用した。上直筋付着部に水素ガスクリアランス電極を刺入し、その近傍にレ-ザ-ドップラ-電極を置き各々の値を求めた。前者は血流量の絶対値を測定できるが、後者は相対的な値としてしか記録できないので水素ガスクリアランス法にてレ-ザ-ドップラ-法の絶対値校正を行った。その結果、水素ガスクリアランス法で得られた値をX、レ-ザ-ドップラ-法で得られた値をYとすると=0.5X+19.92の回帰直線がえられ、相関係数r=0.473(P〈0.05、n=23)と有意の正の相関が得られた。これにより連続的に外眼筋の血流量測定が可能になった。 2.ヒト外眼筋の血流量測定 現在水素ガスクリアランス法の実験には直径80μmのワイヤ-型白金イリジウム電極を使用しているが、この電極は単極針電極として筋電図の記録が可能である。この事を利用して先端をフック状に曲げたワイヤ-型電極を21カテラン針に挿入しヒト外眼筋に刺入した。まず筋電計にて活動電位を確認後、カテラン針を抜去し水素ガスを吸入させクリアランス曲線を得る事ができた。しかしながらネコで得られる様な滑らかな曲線ではなく、電極安定のための工夫が必要と思われる。
|