1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01480480
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Research Institution | Tokyo Med and Dent University, Dept. of Preventive Dentistry and Public Health. |
Principal Investigator |
岡田 昭五郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30013858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 里子 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30134711)
川口 陽子 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20126220)
平山 康雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40092431)
寺岡 加代 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (90155458)
米満 正美 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80092451)
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Keywords | 学校歯科保健 / 小学校 / 保健教育 / 保健管理 / 追跡調査 |
Research Abstract |
この研究は学校歯科保健活動の効果を総合的かつ客観的に評価し、その在り方を追究する事により、今後の学校歯科保健活動の充実に資する事を目的としている。 昨年度は地域全体で歯科保健活動に取り組んできた小学校(以下A校という)と、通常の歯科保健活動を行ってきた小学校(以下B校という)の過去7年間の歯科検診結果と歯科保健活動の実態を調査し、両校間の差異の分析を行ったが、本年度も両校において歯科検診を行い、両校間の差異の分析を行い、その詳細について検討を行った。その結果齲蝕罹患状態、口腔清掃度、歯肉炎の罹患状態のいずれにおいてもA校の方が良好な状態を示した。なお、A校は1988年より1990年まで文部省の「むし歯予防推進指定校」となり、学校と地域が一体となった予防活動が展開された。 1987年と1991年の歯科検診結果を小学校6年生で比較するとA校では1人平均DMF歯数が2.58本から2.21本へと5%の危険率で統計学的に有意に減少した。しかし、B校では統計学的に有意でないものの3.88本から4.25本へと増加した。 口腔清掃度をDIーS(OHIーS)を用いて評価した。A校では1.17から0.82へ0.1%の危険率で有意に減少したが、B校では1.17から1.22となり、減少はみられなかった。4年生、5年生、6年生を対象に前歯部PMA歯数を用いて歯肉炎を評価した結果、A校では4.22から3.60へと有意ではないが減少傾向を示し、B校では5.82から4.73へ5%で有意に減少した。しかしながら両年度での両校間の比較では全学年でA校の方が統計学的に有意に低い値であった。
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[Publications] 岡田 昭五郎: "小学校児童の軽度の歯肉炎に対する学校での歯磨き指導の効果について" 口腔病学会誌. 58(1). 113-117 (1991)
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[Publications] 米満 正美: "岩手県平泉小学校における学校歯科保健活動の評価" 口腔衛生会誌. 41(4). 402-403 (1991)
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[Publications] 米満 正美: "岩手県平良小学校における学校歯科保健活動の評価" 口病誌.