1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01490013
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
南 茂夫 大阪大学, 工学部, 教授 (60028959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 聡 大阪大学, 工学部, 助手 (30144439)
内田 照雄 大阪大学, 工学部, 助教授 (60029155)
高木 俊夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00029943)
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Keywords | 光CT顕微鏡 / 分折光学顕微鏡 / レ-ザCT顕微鏡 / 蛍光寿命測定 / 蛍光寿命マッピング / 顕微鏡画像処理 / 位相差顕微鏡 |
Research Abstract |
顕微鏡下の試料に対して、吸光ならびに蛍光情報を対象とした2次ならびに3次元空間画像の動的追跡手法に関し、特に屈折率分布をもつ試料を対象に、3次元屈折率分布の計測を試みた。 我々が開発を行なってきた透過型CT顕微鏡では、透明試料を何らかの形で染色して観測せざるを得ない場合が少なくなかった。透明試料の屈折率差を利用する観測法には、位相差顕微鏡があり、それを3次元化するためのCTの試みもあるが多くの難点があった。そこで、輪帯照明とZ方向走査を併用する新しい方法を提案し、予備実験を行なった。透過型顕微鏡のコンデンサレンズの前側焦点面に内径1.6mm、外径1.8mmの輪帯状のスリットを持つフィルムを配し、輪帯照明を実現した。単色化のために干渉フィルタを挿入した場合の照明光が、CCDカメラを用いて十分なSN比で観測できる明るさであることを確認した。タバコ培養細胞を試料として観測した画像セットから逆フィルタリングにより奥行き方向の分解5μmの良好な再構成像を得ることができた。 新たに、我々が開発したレ-ザCT顕微鏡に改良を施し、屈折率分布計測に適した偏斜照明顕微鏡を開発した。この顕微境の持つ3次元光学的位相伝達特性を理論及び実験により求め、屈折率分布測定に適することを確認した。さらに、3次元屈折率分布計測実験を行ない、再構成像からおよそ7μmおきに存在するコウジカビ細胞の空間的相互位置関係を特定することができた。また、光学ファイバを試料とした実験を行ない、屈折率値において小数点以下2相目の変化が計測できることを確認した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.Noda,S.Kawata and S.Minami: "Threeーdimensional phase contrast imaging by a computedーtomography microscope." Appl. Opt.31. 670-674 (1992)
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[Publications] S.Kawata,R.Arimoto and O.Nakamura: "Threeーdimensional optical transfer function analysis for laserーscan fluoresence microscope with an expanded detector" J.Opt.Soc.Am.A. 8. 171-175 (1991)
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[Publications] R.Arimoto,C.Saloma,T.Tanaka and S.Kawata: "Imaging properties of axicon in a scanning optical system." Appl. Opt.31. (1992)
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[Publications] T.Noda and S.Kawata: "Separation of phase and absorption images in phaseーcontrast microscopy" J.Opt.Soc.Am.A. 9. (1992)
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[Publications] 河田 聡,埜田 友也: "レ-ザCT顕微鏡による3次元内部分布計測" O plus E. 147. 83-90 (1992)