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1990 Fiscal Year Annual Research Report

華厳経入法界品の文献学的研究

Research Project

Project/Area Number 01510011
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

桂 紹隆  広島大学, 文学部, 教授 (50097903)

Keywords華厳経 / 入法界品
Research Abstract

本研究は、『華厳経入法界品』(Gan__・d__・avyu^^ーhaーsu^^ーtra)の梵文テキストの全面的な改訂を目指すものである。そのため、以下のような研究を行った。
(1)前年度に引続き、テキスト後半部分(Vaidya本pp.220〜436)をパソコン上で動く欧文ワ-プロによって入力した。それをSuzuki本と校合し、異同を逐一注記した。
(2)さらに、チベット語訳(ジナミトラ、スレ-ンドラボ-ディ他訳、Peking Vol.26)テキストも、MsーDosにより入力し、梵文テキストとの比較対照の便に資するようにした。
(3)三種ある漢訳、(1)東晋・仏駄跋陀羅訳『大方広仏華厳経』(略称『六十華厳』大正9巻)、(2)唐・実叉難陀訳『大方広仏華厳経』(略称『八十華厳』大正10巻)、(3)唐・般若訳『大方広仏華厳経』(略称『四十華厳』大正10巻)とチベット語訳を綿密に参照して、現行梵文テキストを改訂しつつ、後半部分の和訳を試み、ほぼ完了した。予算の都合で、その一部(第12,42,45ー53章)のみ「研究成果報告書」として公表し、大方の批判を受けるつもりである。いずれ全訳を公刊したいと考えている。
(4)和訳研究の成果に基づいて、現在望みうる最上の梵文テキストを校訂するという仕事は、なお進行中の作業であるが、近い将来完成して、公表したいと念願している。
『華厳経入法界品』の大部分をまがりなりにも読みおえたが、おそらく深い暝想体験を文学的にあらわしたと思われる、その内容は極めて難解であり、その真意を理解するには、まだ日時を要すると考えられる。いずれ本経典を仏教思想史上に正しく位置づけたいと思っている。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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