1990 Fiscal Year Annual Research Report
姿勢の研究ー大学生における現状とその形成要因の分析ー
Project/Area Number |
01510082
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
春木 豊 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 康智 早稲田大学, 文学部, 助教授 (60103602)
鈴木 晶夫 早稲田大学, 人間科学部, 専任講師 (80162999)
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Keywords | 姿勢 / うつ気分 / 健康感 / 自己評価 / ストレス / 人生観 |
Research Abstract |
前年度の調査の結果では、大学生は椅子中心の生活であり、自分の姿勢をどちらかといえば少し悪いと評価している。また、うつ尺度との関連では、自分の姿勢が悪いと評価している者ほどうつ尺度の得点が高くなっている傾向がみられた。 そこで、今回の調査では、項目を整理し、姿勢の自己評価、他人による姿勢の評価、精神的ストレスの受けやすさ、スポ-ツ経験の有無、他人の姿勢からの影響、意識的な姿勢の変化、人生観、などの項目とともに、ツンクの自己評価式抑うつ性尺度、関西労災式うつ状態調査表、健康感尺度、自尊感情尺度を併せて実施し、姿勢の現状と精神的側面との関わりを検討した。すべての調査項目、調査尺度についてデ-タが揃ったのは、男子55名、女子55名の合計110名であった。 姿勢全体のイメ-ジについての自己評価は、男女ともに似た傾向を示し、姿勢が良いと評価しているものより悪いと評価しているもののほうが多い。姿勢について受ける注意は、友人からよりも親から受けることが多く、7割以上に達している。スポ-ツとの関連では、「スポ-ツをしていることが自分の姿勢に影響するか」では、全体で50%近くが「影響している」と回答している。精神的側面との関連では、精神的ストレスを多く受けて、何らかの対処はしているが、精神的ストレスと姿勢との関係ははっきりした傾向を示してはいない。また、人生観では、概して楽観的ではあるが、自分の姿勢を悪く評価している者ほど悲観的であり、うつ尺度得点、健康感尺度得点、自尊感情得点が低い傾向にあり、姿勢と精神的・心理的側面との関連が指摘できよう。
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