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1990 Fiscal Year Annual Research Report

撚糸紋土器に伴う押型紋土器の研究

Research Project

Project/Area Number 01510242
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

岡本 東三  千葉大学, 文学部, 助教授 (00000498)

Keywords撚糸紋土器 / 押型紋土器 / 沈線紋土器 / 子母口式土器 / 貝塚 / 繩紋時代早期 / 埋葬人骨 / 編年
Research Abstract

押型紋土器の研究は常に繩紋文化の起源論とともに進められてきた。撚糸紋土器の編年研究や1960年代の隆起線紋土器の発見によって、草創期が設定され、押型紋土器は早期初頭の土器として位置ずけられている。しかし、全国的に分布している押型紋土器の出自をめぐっては異なる見解が対立している。押型紋土器の出自の問題を解決すためには、撚糸紋土器との編年関係を明確にしなければならない。まず、その手掛かりを得るため、撚糸紋土器や早期の沈線紋土器と出土した千葉県香取郡小見川町の城ノ台貝塚の発掘調査を実施した(1989年度)。本貝塚は1944年に東京大学人類学教室や1949・50年の吉田格氏の調査によって重要な資料を提供するとともに、数少ない繩紋時代早期の著名な貝塚の一つである。
本年度は発掘した出土遺物や自然遺物の整理作業を開始し、合わせて東京大学総合資料館で保管されている1944年の発掘資料の関連調査も行なう。こうした基礎的作業に基づき、第2次城ノ台貝塚の発掘調査を1990年7月14日〜30日まで実施した。調査の結果、発掘区全域を完掘し撚糸紋土器から子母口式土器に至る繩紋早期の良好な資料を得ることができた。また、特記すべきは貝層下から類例のない二体の埋葬骨を検出したことである。今回の成果は繩紋文化の起源および日本人の起源の解明に寄与するところが大きいといえよう。
調査終了後、ただちに出土遺物の整理と人骨クリ-ニングの作業に取り掛かった。また、遺物の比較調査や人骨の鑑定を独協医科大学に依頼し、来年度の研究成果のまとめの基礎的作業をほぼ完了した。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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