1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01520040
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
ヤマカワ カツミ 関西大学, 法学部, 教授 (60067551)
|
Keywords | 政党 / 支持 / 集団 / 連関表 / 政党勢力 / システム / 均衡 / 安定性 |
Research Abstract |
1.政党支持者集団連関表の再検討と分析技法の展開 (1)本研究者がすでに提出した政党支持者集団連関表のアイディアを再検討し、その基本的な健全性を確認した。 (2)しかし、このアイディアを従来の全国レベルの分析から、各選挙区レベルの、より精密な分析に適用することが有益かつ必要であることも確認された。 (3)これとともに、大量のデ-タ処理を効率的におこなうための分析技法の開発、展開が必要であるとの認識に達し、BASICおよびDYNAMOによるコンピュ-タ・プログラムを試製し試行した。その結果、この方向での研究の展開は大いに有望であるとの結論に達した。 2.政党システムの安定と変動に関する基礎理論的研究 (1)政党勢力の変動を厳密に論じようとするとき、「安定」、「不安定」、「均衡」、「不均衡」等の概念の意味内容が問題となる。このため、これらの概念内容の分析を試みた。この概念分析は、広くシステムの動態を論ずるとき有益な理論的基礎を堅固化するものである。 (2)この関連で副次的に戦略的均衡の概念分析にも研究が及ぶことになった。 3.選挙区政党勢力の変動についての微視的分析 (1)記述のように、選挙区レベルでの政党勢力の変動の分析が重要であるため、その分析を試み、その結果、ストリング分析という新しい分析手法が開発されることになった。 (2)この手法を用いて、1990年2月の総選挙を中心に、政党勢力変動の分析を実施した。
|