1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01530068
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
建野 堅誠 長崎県立国際経済大学, 経済学部, 教授 (60211364)
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Keywords | セルフサ-ビス / 日本的ス-パ-マ-ケット / ス-パ- / ス-パ-チェ-ン / 大量販売機関 / 流通革命 / 小売業態 / 小売競争 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画との関連で研究実績の概要を整理すると、以下のとおりである。 1.「日本ス-パ-発達史年表」の補訂 新たに入手した資料等を参考にして、本学論集にこれまで5回にわたって発表してきた「年表」の記載事項に必要な補訂を行い、新たにいくつかの重要事項も加えた。その成果は、4月末までに『本学論集別冊』として刊行される予定である。なお、『別冊』という形で一書にまとめるにあたり、わが国のス-パ-の発展過程(昭和28年〜58年)を生成期(昭和28年〜36年)、成長期(昭和37年〜48年)、成熟期(昭和49年〜58年)の3期に大別して各事項を整理した。また、「年表」作成に利用した文献・資料を単行本、論文、その他に分類して詳細な文献・資料リストも作成した。 2.ス-パ-生成期の再検討 この課題については、すでに本学論集(第19巻第3号)に「わが国におけるス-パ-の生成」という論文を発表し、生成期におけるス-パ-の主要な動きとそこにみられる諸特徴を戦後の日本経済の復興・発展の状況や小売業界全体の主要な動きと関連つけながら一応明らかにした。しかし、その時点では資料等の制約から明らかにできなかった点も多々あったので、新資料等を参照してこれについて再検討を加えることにした。その結果、生成期のス-パ-の実態(創設とその動機、指導系統、地域別分布状況、業種・業態別構成、成功・失敗事例、ス-パ-とメ-カ-・卸売業・一般小売業・消費者との関係等)をより明確にすることができた。また、初期ス-パ-のわが国流通機構における役割や意義についてもあの程度分析することができた。なお、「再検討」によって得られた知見は、最終成果に入れ込むつもりである。
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Research Products
(1 results)