1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01540218
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
椿 都生夫 滋賀大学, 教育学部, 教授 (10040700)
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Keywords | 太陽プロミネンス / 振動・波動 / TV画像処理 / CCDカメラ |
Research Abstract |
本年度に行なった研究内容および成果の概要は次の通りである。ただし、本研究は次年度に継続することが約束されていて、当初から2年間で完成させる予定である。したがって、今回は一連の研究の中間報告である。 1.TV方式観測システムの確立 既設の太陽分光観測装置のスリット面単色(Hα)モニタ-像およびスペクトル像を、それぞれCCDカメラで捕らえ、リアルタイムTV画像処理装置によりディジタル画像として145MBの大容量固定ディスクに蓄積するシステム(ソフトウェアを含む)を完成した。これらの制御は、すべて本年度の本研究費で購入した32ビットパソコンを用いて行っている。固定ディスクへの観測デ-タの転送は、1画面(およそ250KB)当たり4秒余りで行なうことができる。 2.各種キャリブレ-ション方法の確立 上の方法で得られる2次元像の直線性をはじめ各種キャリブレ-ションを行なう方法を確立するためのいろいろなテストを行なった。従来の写真測光とも比較し、テストを重ねた結果、CCD素子の特性の非均一性をはじめあらゆる種類のキャリブレ-ションを高速かつ高精度で行なう方法を確立した。 3.予備的観測・解析の実行 本来の目的である、プロミネンスの時系列スペクトル観測を試験的に行い、本システムの総合的性能の強化を行なった。これにより、次年度以降に、本格的な観測・解析が可能であるとの見通しがついた。
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