1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01540232
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋葉 康之 東京大学, 原子核研究所, 助手 (80192459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉立 徹 広島大学, 理学部, 助手 (80144806)
本間 三郎 東京大学, 原子核研究所, 教授 (10004326)
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Keywords | 粒子多重度 / シリコン / 半導体 / 高エネルギ-重イオン衡突 |
Research Abstract |
本研究は、シリコン半導体検出器の、細かく比較的自由な読み出しが可能な点を利用して、高エネルギ-重イオン衡突反応で生ずる数百〜数千におよぶ生成荷電粒子数(粒子多重度)を測定することに応用する可能性を調べるものである。前年度までに、半導体検出器として、ストリップ型の読み出しパタ-ンを持ち、有効領域48ミク角、ストリップ間隔125μのもの(浜松ホトニクス社製)を採用し、また、信号読み出しのための低雑音前置増巾器を選定して、この検出器からの信号読み出しテストを開始した。 今年度は、前年度にひき続いて、検出器からの読み出しテストを行なった。デ-タ収集および解析のために、パ-ソナルコンピュ-タとCAMACを用いたデ-タ収集システムを用意し、そのデ-タ収集・解析用ソフトウェアを整備した。また、信号読み出しのための、波形整形回路を作製し、S/N向上のための最適化をおこなった。放射線源でのテストを行うため、トリガ-用の小型シンチレ-ションカウンタ-を作成した.これらを用いて、シリコン検出器から、連続する16本のストリップについて同時に信号を読み出し、パ-ソナルコンピュ-タでそのデ-タを記録、解析した。ADCで測定した波高分布から、MINIMUM IONIZATION粒子に対して、雑音信号のRMS値の十数倍の波高値が得られている。現在、測定をつづけながら、結果のまとめを行なっている。
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