1991 Fiscal Year Annual Research Report
長周期イジングスピン系ErーYーLa系合金単結晶の高磁場下中性子回析と磁化測定
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01540272
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川野 眞治 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (70027457)
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Keywords | 中性子回析 / 高磁場 / イジングスピン系 / 希土類化合物 / 三角格子 / メタ磁性 / 変調構造 / 磁気転移 |
Research Abstract |
1)一部本科学研究費補助金を利用して設置した超伝導磁石を組み込んだ中性子回析システムについて、本部局(京都大学原子炉実験所)に設置されているその他の中性子散乱設備と併せて、それらの設備の有用性を明らかにした(日本物理学会誌、46巻、1991年に公表)。 2)イジングスピン系と考えられるTbRu_2Si_2について高磁場下で中性子回析を測定し、メタ磁性相の構造を確定すると共に、この相の二次元的長周期構造の安定性をwaveーlike molecular fieldモデルで論じた(第26回京大原子炉学術講演会、1992年、2月にて公表)。 3)さらに、TbRu_2Si_2において臨界磁場の温度依存性を測定し、温度ー磁場で表される磁気状態図を確定した(中性子散乱国際会議、ICNS'91,Oxford,UK(1991)にて公表)。 4)同じくイジングスピン系と考えられるDyRu_2Si_2についても、高磁場下中性子回析により、温度ー磁場で表される磁気状態図を決定した(日本物理学会1991年春の分科会にて公表)。 5)イジングスピン系と考えられるPrCo_2Si_2、NdCo_2Si_2の一次元的長周期構造や高磁場下でのメタ磁性相の構造と磁化を希土類金属Ho、Erに見られるspin slipモデルで考察した(磁気国際会議、ICM'91,Edinburgh,UK(1991)にて公表)。 6)三角格子スピン系RbMnBr_3の高磁場下中性子回析の測定から、磁場誘起磁気相転移により、不整合相から他の不整合相へ移ることを示した(磁気国際会議、ICM'91,Edinburgh,UK(1991)にて公表)。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 宇津呂 雄彦: "定常中性子源ーKUR‐I設備ー" 日本物理学会誌. 46. 1007-1009 (1991)
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[Publications] 秋吉 康光: "TbRu_2Si_2における二次元長周期構造の安定性" 京都大学原子炉実験所第26回学術講演会報文集. 26. 125-130 (1992)
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[Publications] T.Shigeoka: "Twoーstep metamagnetism in TbRu_2Si_2" Physica B. (1992)
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[Publications] S.Kawano: "Spin slip model for magnetically modulated structures in PrCo_2Si_2 and NdCo_2Si_2" J.Magn.Magn.Mater. (1992)
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[Publications] S.Kawano: "Fieldーinduced phase transition in an XY triangular antiferromagnet RbMnBr_3" J.Magn.Magn.Mater.(1992)