1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01540334
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
安川 克己 神戸大学, 理学部, 教授 (20020084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 覚 帝国女子短期大学, 講師 (70191228)
井口 博夫 神戸大学, 理学部, 教務職員 (40112073)
森永 速男 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (40210182)
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Keywords | 隠岐島後の地下構造 / 地下比抵抗構造 / 隠岐のMT / 隠岐の離島効果 |
Research Abstract |
調査に先立ち、磁力計などの諸計器の検定を気象庁柿岡地磁気観測所において行った。1989年7月から10月にかけて現地調査を行った。調査項目を列挙する。電気探査、VLF帯・ELF帯・ULF帯におけるMT観測、離島効果観測である。 まずこれら諸観測を行うための下検分を7月中〜下旬に行った。内容は以下の通りである。約1ケ月半に亘って行う地磁気3成分の連続観測の敵地を隠岐島後の南北両端に設定し、電源を確保すること、島後中央部においてULFーMT用インダクション磁力計設置敵地及び電源確保ELFーMT実施及び電気探査のため島内道路状況及び磁気ノイズ発生状況の把握。 本調査を8月上旬から下旬にかけて実施した。3成分フラックス・ゲイト磁力計を上記の通り確保された地点において、気温変化の影響をさけるために地下に埋設した。またVLFーMT用インダクション磁力計を島中央部に設置して約1週間の連続観測を行った。更にELFーMT用測定を島内18地点において、電気探査を5地点において実施した。地下に埋設した3成分磁力計は9月下旬迄放置し、約1ケ月半の記録を終えた後撤収した。 結果に関して言えば、いずれも折良く磁気嵐を促えており、またノイズレベルも低く、良好な観測記録を示している。目下解析中である。 現在迄に判明したところでは、中央山地部を除いて表層に低比抵抗層の存在が確認された。また島の北東側では地下1Km位まで高比抵抗層が存在するのに対して南西側ではむしろ低批抵抗を示すこと、島下全域に亘って10〜20Km下に比抵抗急増の境があるらしいこと、などがあげられる。
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Research Products
(1 results)