1989 Fiscal Year Annual Research Report
イテロダイマ-を用いるIR多光子吸収による化学発光と断熱的光化学過程の研究
Project/Area Number |
01540378
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
木村 勝 岡山大学, 理学部, 助教授 (30033442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平塚 浩士 群馬大学, 工学部, 助教授 (00016156)
岡本 秀毅 岡山大学, 理学部, 助手 (30204043)
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Keywords | 光化学反応 / 断熱的光化学過程 / IR多光子吸収 / 化学発光 / ヘキサプリズマン / 光付加反応 / 高歪物質 / 三重項状態 |
Research Abstract |
分子間光化学反応過程のうち、特別なものとして着目されている断熱的光化学過程の研究、化学発光過程の研究を行ってきた。今回酵素原子の関与しないIR多光子吸収による化学発光に関する研究をまとめた。研究に必要な材料1_<a,b,c>の合成、さらに高エネルギ-貯蔵化合物3、4の合成に至り64年度の目標の第一段階を達成した。1、2、3の断熱的光化学過程での三重項状態発生も低温マトリックスを用いて観測し、瞬間マルケ測光システムによる発光の測定も可能となった。さらに3、4を用いての光によるヘキサプリズマン合成を試みたが、直接照射、増感反応を温度、溶媒また圧力などをかえて行ったが目的のヘキサプリズマン骨格合成には至っていない。特に圧力150Paにまで上げてみたが逆〔4π+4π〕光付加反応が起こるのみであった。この点に関しては今進行中である。化学発光に関して興味深い発見は1_bをルブレン存在下熱を加えるとルブレンからのものと思われる発光が認められたことがある。特に溶液中ではこのような発光は全く認められず、固体状態からのみ認められたことは発光機構を知る上で重要な発見といわなければならない。 以上、今年度は1、2、3、4などの高歪物質を合成する新しい手法を開発し、その歪化合物を使っての光および熱の反応を行いほぼ実施計画を予定通り終了出来た。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] D.W.Robinson: "Hyperpola^x,2A,3,Lities of 4-Amino-4′-Nitrodiphentl Sulfide and All of Its Chalcogen Analogues" J.Chem.Phys.90. 3427-3429 (1989)
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[Publications] S.Inove: "Nonlinear Optical Properties of 4-Nitroaniline Mercuric Derivatives and 4-Amino-4′-Nitrodiphenyl Sulfide(anos)Analogues" Synthetic Metals. 28. D231-D236 (1989)
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[Publications] Masaru Kimura: "The Development of New Nitrating Agent:The Unusual Regio Selective Nitration of Diphenylpolye Thylene Glyols and Phenyl Polyethylene Glycols with Mesiono_2" J.Org.Chem. 55. (1990)
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[Publications] Masaru Kinura: "A desirable Route to Heterodimers of 1,4-dihalobenzene and Anthracene" J.Org.Chem.53. 3908-3911 (1988)
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[Publications] Masaru Kinura: "The Synthesis and Photochemistry of 3.6-difluoro-1-benzopentacyclo〔6,4,O^<2,7>,O^<3,R>,O^<6.9>〕dooec-4,10-diene" J.Chem.Soc.Perkin Trans.I. 3307-3310 (1989)
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[Publications] 木村勝: "有機機能化学第二版" 三共出版, 220 (1989)