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1989 Fiscal Year Annual Research Report

冷暖温帯移行域における落葉樹の生理生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 01540540
Research InstitutionIbaraki University

Principal Investigator

堀 良通  茨城大学, 理学部, 助教授 (30125801)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山村 靖夫  茨城大学, 理学部, 助手 (50202388)
Keywords木部水ポテンシャル / 光合成速度 / 蒸散速度 / 気孔開度 / 水ストレス / ブナ / イヌブナ
Research Abstract

茨城県最北部の阿武隈高地の小川学術参考保存林に1989年5月に調査地を設定し、以下の項目について研究を実施した。なお、本研究は2年計画であり、全項目について研究を継続中である。
(1)研究対象木の光合成、水ポテンシャル、気孔開度の日変化を野外で定期的(年3〜4回)に測定し、自然条件下における光、水利用特性を検討する。
(2)実験室において、野外で採集した材料を用いて、光、水の調節条件下で季節的に光合成、蒸散速度等を測定し、生育環境との対応を検討する。
(3)実験室において、野外で採集した材料を用いて季節的にP-Vカ-ブの作成を行う。
(4)光、気温、地温、土壌水ポンシャル等の環境要因の連続測定を行う。
(5)アカシデ実生の生残の追跡。
1989年5、8、10月の3回にわたって、ブナ、イヌブナ、ヤマツツジ、バイカツツジ、ナツハゼ、ミヤマガマズミの高木種2種、低木種4種について、蒸散速度、気孔開度、木部水ポテンシャルの日変化を測定した。樹種間の測定結果の比較により、高木種と低木種での水利用特性の差異が認められ、現在詳細に検討中である。また、それらの樹種の実験室でのP-Vカ-ブ作成により、水ストレスに対する樹種間での差異を比較・検討するデ-タを得た。さらに、ブナ、イヌブナ稚樹の樹形解析より、ブナはより優先的に上方生長し、イヌブナは樹冠をより平面的に広げ、光受容効率の良い樹形をつくることが明らかになった。これらの樹形の特性と光合成などの生理的側面との関連は1990年に重点的に行う。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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