1989 Fiscal Year Annual Research Report
運動ニュ-ロンに対するシナプス入力の可塑性に関する研究
Project/Area Number |
01540621
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
松本 明 順天堂大学, 医学部, 講師 (80053263)
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Keywords | インサイチュ・ハイブリダイゼイション / ギャップ結合蛋白のmRNA / 肝臓組織 / 脳組織 |
Research Abstract |
平成元年度の研究計画であるインサイチュ・ハイブリダイゼイション法によるギャップ結合のチャネル蛋白の遺伝子発現機構に関し、当初の計画ではギャップ結合のチャネル蛋白のDNAの一部を合成し、それをハイブリダイゼイションのプロ-ブとして用いる予定であったが、ハ-バ-ド大学のGoodenough教授よりラットの肝細胞(コネクシン32)と心筋細胞のギャップ結合蛋白(コネクシン43)に対する相補性DNA(cDNA)を供与されたので、これらを用いてインサイチュ・ハイブリダイゼイションを行った。インサイチュ・ハイブリダイゼイション法には、DNA-DNA、DNA-RNA及びRNA-RNAハイブリッド形成の3法があるが、まずRNA-RNAハイブリッド形成を試みた。コネクシン32(肝細胞のギャップ結合蛋白)に対するcDNAからRNA転写産物を作製するとき、^<35>S-UTPを加えてラベルし、放射性RNAプロ-ブを得た。これが目的のmRNAの相補性RNA(cRNA)であり、これを用いて、肝臓、脳の組織切片上でギャップ結合蛋白のmRNAが発現しているかどうか試みてみたが、それぞれの組織で特異的なハイブリドの形成は認められなかった。この理由は不明である。そこで、DNA-RNAハイブリダイゼイションを試みてみた。コネクソン32に対するcDNAからマルチプライム法で放射性DNAプロ-ブ(^<35>S-CTPでラベルした)を得た。これを用いてハイブリダイズさせると、新生ラットの肝臓組織及び脳組織に特異的なシグナルが発現した。脳組織では、大脳皮質、海馬領域、上衣細胞層などに特異的なシグナルが認められた。これらの結果は、新生ラットの肝臓及び脳組織にはギャップ結合蛋白のmRNAが発現していることを示している。
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