1991 Fiscal Year Annual Research Report
運動ニュ-ロンに対するシナプス入力の可塑性に関する研究
Project/Area Number |
01540621
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Research Institution | Juntendo University School of Medicine |
Principal Investigator |
松本 明 順天堂大学, 医学部, 講師 (80053263)
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Keywords | ギャップ結合 / コネクシン32 / mRNA / インサイチュ・ハイブリダイゼイション / アンドロゲン / ラット / 腰髄 / 運動ニュ-ロン |
Research Abstract |
平成3年度の研究計画であるインサイチュ・ハイブリダイゼイション法によるギャップ結合のチャネル蛋白の遺伝子発現機構の解析に関し、次の結果が得られた。 1.ハ-バ-ド大学のGoodenough教授より提供されたラットの肝細胞のギャップ結合蛋白(コネクシン32)のmRNAに特異的に相補するDNA(cDNA)からマルチプライム法で放射性プロ-ブ( ^<35>SーATPと ^<35>SーCTPでラベルする)を作成した。これを成体雄ラットの腰髄のクリオスタット切片とパラフィン切片とハイブリダイズさせると、双方の切片で腰髄の3箇所の運動ニュ-ロン群、即ち球海綿体脊髄核(SNB)、背外側核(DLN)及び後背外側核(RDLN)の運動ニュ-ロンの細胞体及び近位樹状突起に特異的なオ-トラジオグラフ-のシグナルが認められた。パラフィン切片のシグナルの発現量はクリオスタッフ切片のそれに比べると僅かに低かった。 2.成体雄ラット(2カ月令、6匹)を去勢し、テストステロンを含むサイラスチックチュ-ブをその皮下に植えた。1カ月後動物を4%パラホルムアルデヒド溶液で潅流固定し、腰髄のパラフィン切片を作成した。対照群(6匹)及び去勢群(6匹)の腰髄切片も同様に作成した。ハイブリダイゼイション反応終了後、各実験群のSNBおよびRDLNで各動物当り30個のニュ-ロンを無作為に選び、それらのオ-トラジオグラフィ-のシグナル数を計測した。成体雄ラットを去勢すると、アンドロゲン感受性SNB運動ニュ-ロンのギャップ結合蛋白のmRNA発現量は対照群の約3/5に減少したが、テストステロン処理によりそれは対照群のレベルまで回複した。しかし、アンドロゲン非感受性のRDLN運動ニュ-ロンのそれは性ホルモン環境の変化による影響を受けなかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Matsumoto,A.et al.: "Cellular localization of gap junction mRNA in the neonatal rat brain." Neurosci.Lett.124. 225-228 (1991)
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[Publications] Matsumoto,A.et al.: "Androgen regulates gap junction mRNA expression in androgenーsensitive motoneurons in the rat spinal cord." Neurosci.Lett.131. 159-162 (1991)
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[Publications] Matsumoto,A.: "Synaptogenic action of sex steroids on developing and adult neuroendocrine brain." Psychoneuroendocrinology. 16. 25-40 (1991)
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[Publications] Matsumoto,A.: "Synaptogenic action of sex steroids on the hypothalamus." J.Physiol.
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[Publications] 松本 明: "神経内分泌調節にかかわる神経回路の可塑性と性ホルモン" 解剖学雑誌. 66. 81-98 (1991)
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[Publications] 松本 明: "同性愛は生物学的現象か" 生物科学ニュ-ス. 240. 16-18 (1991)