1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550049
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Technology |
Principal Investigator |
寺井 稔 東京都立科学技術大学, 工学部, 助教授 (10087116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 武雄 東京都立神経科学総合研究所, 主任研究員 (30142160)
伊藤 紀子 東京都立科学技術大学, 工学部, 講師 (30040116)
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Keywords | 極限環境 / 骨中リン酸カルシウム / 生理機能制御 / カテコ-ルアミン / 副腎皮質ホルモン / エネルギ-循環 / β-エンドルフィン |
Research Abstract |
宇宙空間のような極限環境下では、生物は局との緊張状態に置かれることになる。生物は高度の緊張状態(ストレス下)に長時間おかれると、生体内の生理機能が乱れる結果、生体内で機質的な障害が生じることが予想される。宇宙飛行士の場合には、この機質的な障害の例として骨中りん酸カルシウムの脱離が生じるものと推定される。そのような現象を明らかにするために本研究を実施した。実験はラットを使用して行った。予備実験として、 1.ラットの血液および尿の採取方法を検討した。 (1)血液は心臓へ直接注射針を刺して採取する方法が可能であることがわかった。 (2)尿は汚染を防ぐように採取するのが非常に困難であり以下の方法を採用した。実験の前に細いポリエチレン製の管をカテ-テルとして使用し、膀胱から直接細尿する。その後尿道を速乾性の接着剤で塞ぎ実験後直ちに解剖して膀胱から注射器で細尿する。 2.ラットを極度の緊張状態にするために方法を検討した。 (1)最近の学会で報告されているようにラットの胴体を紐(または幅広の布)で空中にぶら下げる。 (2)尻尾を針金で固定してぶら下げる (3)水浴中で泳がせる。 これらの検討の結果、ラットを水浴中で泳がせる方法が本研究に最も敵していることがわかった。 3.本実験は、以上の結果に基づいて行った。その結果については、現在解析中であり次ペ-ジのように各関連学会で報告予定である。
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Research Products
(1 results)