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1990 Fiscal Year Annual Research Report

極限環境下における生体の生理機能制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01550049
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Technology

Principal Investigator

寺井 稔  東京都立科学技術大学, 助教授 (10087116)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 紀子  東京都立科学技術大学, 助教授 (30040116)
Keywords宇宙飛行士 / 脱カルシウム / カルシウム / リン比 / 緊張
Research Abstract

生物は極度の緊張状態におかれると体内の生理作用の乱れを生ずることはすでに知られていることである。宇宙空間のような極限環境においては、そこに滞在する乗組員は常に生命の危険に曝されるという緊張状態にある。このようなことが原因となって宇宙ステ-ションの乗組員の健康状態が不調になる、とくに骨の脱灰が起きると地球生還後の日常生活に支障が生じる。この研究は極限環境である宇宙空間に長期滞在した宇宙飛行士の骨中のカルシウムが脱離する事の原因を明らかにするものである。
前年度に引き続きラットを使って実験を行った。実験は次のような項目で行った。
1)成獣ラットを水槽中で泳がせる、
2)泳がせる前後の尿を採集して各種化学成分を定量する
3)水泳時間を変化させる、
4)最終実験後ラットを解剖し各種臓器の変化異常を調べる。
実験結果について記す。
1)ラットを水泳させると短時間(10分以内)では水泳前後の尿中Ca/Pの量比はほとんど変化しない、
2)水泳時間をラットが水中に沈んで溺れるまで引き延ばすと、水泳後のCa/Pは非常に小さくなる、
3)しかし、同じラットを繰り返し溺れるまで水泳させるとラットは学習効果を示しCa/Pは大きく変化しなくなることがわかった。
4)3の結果がえられたが水泳後のCaおよびPの排泄量はともに大きくなることが明らかになった。
その他の化学成分についても興味ある結果が得られている。投稿中の第1報および投稿予定の第2報にすべての結果を発表する予定である。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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