1990 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェント生産時点情報管理(POP)に関する研究
Project/Area Number |
01550098
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤井 進 神戸大学, 工学部, 教授 (00031112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綿谷 泰典 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (90230945)
熊本 悦子 神戸大学, 工学部, 助手 (00221383)
松田 秀雄 神戸大学, 工学部, 講師 (50183950)
池田 雅夫 神戸大学, 工学部, 教授 (00031146)
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Keywords | CIM / POPシステム / リスケジューリング / シミュレーション / 分散処理 |
Research Abstract |
生産時点情報管理(Point Of Production)は,コンピュータ統合生産(CIM)システムを効率的に運用するために重要である.より高い生産性を実現するためには,POPシステムによって得られるリアルタイム性の高い,精密な情報の利用法と,その評価法について検討を行うことが必要となる.本研究では,それらに対して次のような成果を得た. ・日程計画やスケジューリングは,生産性に大きく影響する.スケジューリングに対して,POP情報の最も有効な使用法として考えられることは,工場現場の状況と計画のずれをリアルタイム的に検知し,計画に修正を加え,その新しい計画を即座に現場に伝達するというリスケジューリング機能への適用である.本研究では,POP情報を得られることを前提とした,リスケジューリングの実行タイミングの具体的な決定法を開発し,その有効性をシミュレーションにより示した. ・CIMのようなシステムを評価するためには,工場内の生産性だけでなく,経済性等の面から総合的に評価する必要がある.そのための精密なシミュレーション・システムに要求される仕様と機能について基礎的考察を行った. ・前項のような大規模なシミュレーションを行うためには,分散処理型コンピュータ・システムが有効であると考えられる.このような分散シミュレーションを実現するために必要な複数コンピュータ間の種々の通信方式,計算の同期法について,検討を行った.
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[Publications] 藤井 進: "生産時点情報に基づく最適リスケジューリング計画に関する研究" 日本機械学会論文集(C). 56. 241-244 (1990)
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[Publications] 藤井 進: "リスケジューリング計画のシミュレーション解析" 第34回システム制御情報学会研究発表講演会集. 501-502 (1990)
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[Publications] 藤井 進: "計画ずれ損失基準を用いた最適リスケジューリング計画に関する一考察" 1990年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会アブストラクト集. 190-191 (1990)
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[Publications] 藤井 進: "リスケジューリング計画の特性に対する一考察" 1990年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会アブストラクト集. 162-163 (1990)
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[Publications] 藤井 進: "FAシステムの評価と仮想生産システムに関する一考察" 日本機械学会 第1回デザイン・エンジニアリングプラザ. (1991)
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[Publications] 綿谷 泰典: "リスケジューリング実施時期の決定法に関する研究" 日本機械学会 ロボット・メカトロニクス'91学術講演会. (1991)