1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550258
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
御牧 義 電気通信大学, 電気通信学部電子情報学科, 教授 (60017358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗像 勉 玉川大学, 工学部, 講師 (20190861)
佐藤 洋 電気通信大学, 電気通信学部情報工学科, 教授 (00017279)
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Keywords | 雑音 / レベル交差問題 / 初通過問題 |
Research Abstract |
1.レ-リ-分布を振幅分布とする雑音の初通過時間については、以前からの継続の研究であるが、ガウス雑音の場合と同じく多峰生が観測されている。今年度は、この性質がレベルと共に変化する様子について、定性的な検討を行い、AEUに発表した。 2.(正弦波+雑音)プロセスの、レベル交差問題に付いては、更新関数の導出のみが行われていたが、今年度は高性能ワ-クステ-ションを使用して、交差レベルを変化させて通過時間分布をもとめる計算機実験を行った。雑音のスペクトルがガウス分布の場合では、実験結果は更新関数から予想されるものに近かった。 3.ガウス雑音の初通過、第2通過時間は、第1のレベルを通過してから、再度第1のレベルの通過を許すか否かで、通常通過時間、直接通過時間に分かれる。今年度は、二つのレベルと電力スペクトルを変えて通過時間の平均値を求めた。平均値がレベルを変えて行くとピ-クを示すことがあるなどの新しい知見を得た。 4.初通過時間問題で、タ-ゲットのレベルが、時間と共に雑音の自己相関関数と同じように変化すると、問題は単なるゼロ交差問題になるという事が、更新関数の形から予想される。この事は少なくとも行った実験の範囲では正しいことがわかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.MUNAKATA and T.MIMAKI: "First Passage Time Intervals of Rayleigh Process" Archiv fur Electronik und Ubertragungstechnik. 43. 278-283 (1989)
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[Publications] NEJI YOUSSEF,T.MUNAKATA,T.MIMAKI: "Experimental Results on the Axis-Crossings of the Phase of Sine Wave Plus Noise" 第12回情報理論とその応用シンポジウム予稿集. 203-208 (1989)
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[Publications] 鶴田克彦,宗像勉,御牧義: "ガウスプロセスの初通過時間" 第12回情報理論とその応用シンポジウム予稿集. 765-770 (1989)
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[Publications] T.MUNAKATA,D.WOLF,T.MIMAKI: "Estimation of the Autocorrelation Function of Gaussian Random Process from the Probability Densities of Crossing Intervals with Two Levels" 10TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON NOISE IN PHYSICAL SYSTEMS. 6-8 (1989)
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[Publications] T.MUNAKATA,T.MIMAKI,D.WOLF: "The Curve Crossing Problem of a Gaussian Random process" INTERNAIONAL SYMPOSIUM ON INFORMATION THEORY. (1990)