1989 Fiscal Year Annual Research Report
電磁波ハイパ-サ-ミアにおける人体内温度分布の解析
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01550265
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
森田 長吉 大阪大学, 工学部, 助手 (40029137)
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| Keywords | ハイパ-サ-ミア / 電磁加温 / ハイパ-サ-ミア・アプリケ-タ / 人体内電力損分布 / 人体内温度分布 / 深部癌加温 |
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| Research Abstract |
筆者は最近、これまでの主要な深部癌治療要アプリケ-タである電界加温型アプリケ-タおよびAPAS(Aperture Phased Array System)の欠点を大幅に緩和する100MHz帯導波管型アプリケ-タシステムを新しく提案し、このシステムがその後技術研究組合医療福祉研究所と一民間企業の3年がかりの努力によってようやく基本段階の開発を終了し、本年(平成2年)1月から宮崎医科大学病院において臨床治療実験に入った。筆者はこれまで、主として理論解析の面からこのシステムの基本動作を明らかにしつつこのシステムを側面支援してきたが、本年度はとくに
1.人体内に生起する電力損分布の人体軸方向の広がりがアプリケ-タからの放射電磁波の偏波方向の違いによってどのように違うのかを3次元モデルを用いて詳細に解析・検討し、この観点から見た場合筆者の提案するシステムが既存装置APASに比べどの程度有利なのかを定量的に明らかにした。
2.深部癌治療用加温装置を実際に使用する際ほとんど必ず必須となる人体冷却用水充填ボ-ラス(襄)の大きさと電力損分布との関係を簡単なモデルを用いて理論的に検討し、ボ-ラスの大きさが加温パタ-ンの形成に極めて重要な役割をはたすこと、従ってこの問題は更に詳細に検討しておく必要があることを明らかにした。
現在は、水充填ボ-ラスの大きさと電力損分布との関係をより厳密に詳細に調べること、人体の有限範囲のみを切り取った領域に対して時間領域差分法(FD-TD法)を適用して電力損分布を数値計算すること、電力損分布が熱源のとき、実際に人体内に発生する加温分布の時間変化を FD-TD法で解析する方法を確立すること等の研究を進行させている。これらの研究に関する数値計算はすべて本年度購入のワ-クステ-ションで十分処理可能である。またこれらの研究はどれも実際の加温状態をできるだけ精密にシミュレ-ションした3次元計算を行うという次段階の目標のための基礎研究である。
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Research Products
(1 results)
