1989 Fiscal Year Annual Research Report
長期における鉄筋コンクリ-ト部材の変形特性とその予測に関する研究
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01550372
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
佐藤 良一 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20016702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
氏家 勲 宇都宮大学, 工学部, 助手 (90143669)
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Keywords | 鉄筋コンクリ-ト / 長期変形 / クリ-プ / 乾燥収縮 / ボンドスリップ / 応力履歴 |
Research Abstract |
本研究は、鉄筋コンクリ-ト部材の長期変形の設計法の確立に資するために、荷重の大きさとその履歴の相違が長期の変形に及ぼす影響を実験的に検討するとともにコンクリ-トのクリ-プに起因する応力の履歴を考慮し得るボンドスリップ法に基づく長期変形、ひびわれ幅および応力の経時変化の予測方法の開発を目的としたものであり、平成元年度で得られた成果は以下の通りである。 1.コンクリ-トの応力履歴を考慮するために重ね合せ法を用いかつ断面に一様に生じる乾燥収縮の影響を取り入れた、ボンドスリップ法に基づく、鉄筋コンクリ-ト曲げ部材の変形、ひびわれ幅、応力などの経時変化の解析のための基礎方程式を定式化した。 2.本解析法は、ひびわれ間隔が適切にされれば一定の持続載荷を受ける場合および持続載荷が変化する場合の鉄筋コンクリ-ト曲げ部材の平均曲率、コンクリ-トの圧縮ひずみ、鉄筋ひずみおよび平均ひびわれ幅などの経時変化を、それぞれ比較的精度よく予測し得る。 3.いわゆる有効弾性係数を用いた場合と比較し、本解析値は、一定の荷重が持続して作用するときにはコンクリ-トの圧縮応力が小さく、また持続荷重が増大したときには大きく評価し、これより、コンクリ-トの応力履歴の影響を定量的に取り扱えることを明らかにした。 4.鉄筋とコンクリ-トとの間に生じている付着応力の持続荷重による減少は少なく、時間経過に伴うひびわれ幅の増大は付着のクリ-プにおるすべり量の増大とコンクリ-トの乾燥収縮により引き起こされることを実験および本解析により明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐藤良一: "持続荷重を受けるRC曲げ部材の変形・ひびわれ" コンクリ-ト工学年次論文報告集. Vol.9. 217-222 (1987)
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[Publications] 鈴木雅博: "RC部材の長期変形に及ぼす乾燥収縮の影響の検討" 土木学会第43回年次学術講演会講演概要集第5部. 502-503 (1988)
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[Publications] SATO Ryoichi: "A Numerical Analysis of Long-term Deformations of Reinforced Concrete Members" Proc.of The 2nd EAST ASIA-PACIFIC CONEERENCE on STRUCTURAL ENGINEERING & CONSTRUCTION. Vol.2. 1085-1090 (1989)
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[Publications] 鈴木雅博: "RC部材の長期変形とその機構に関する-検討" 土木学会第44回年次学術講演会講演概要集第5部. 520-521 (1989)
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[Publications] 佐藤良一: "応力履歴を考慮したRC曲げ部材の変形解析法" コンクリ-ト工学年次論文報告集(発表予定). Vol.12. (1990)
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[Publications] SATO Ryoichi: "Time Dependent Behaviors of Reinforced Flexural Members Subjected to Variable Sustained Loads" Proc.of THE 3rd EAST ASIA-PACIFIC CONEERENCE on STRUCTURAL. (1991)