1989 Fiscal Year Annual Research Report
ねじりを受けるプレストレスト鉄筋コンクリ-ト部材の設計法に関する研究
Project/Area Number |
01550380
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
児島 孝之 立命館大学, 理工学部, 教授 (10066706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 宣章 立命館大学, 理工学部, 助手 (50154753)
尼崎 省二 立命館大学, 理工学部, 教授 (60066743)
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Keywords | ねじり / プレストレスト鉄筋コンクリ-ト / 終局ねじり耐力 / 有効プレストレス量 / ねじり有効断面積 / せん断流 / 正負交番純ねじり / プレストレス係数 |
Research Abstract |
本研究は、ねじりを受けるプレストレスト鉄筋コンクリ-ト(PRC)部材の合理的設計法の確立のための基礎的資料を得ることを目的として、軸方向鋼材量、よこ方向鉄筋量と緊張力を要員とした長方形断面を有するPRC部材(15x24x200cm)の正負交番純ねじり載荷試験を変位制御により行なった。限られた実験デ-タから得られた結果を以下に示す。 1.有効プレストレス量の増加に伴い、ひびわれ発生ねじりモ-メントは増加する。その増加率は、プレストレス係数とほぼ同じか幾分大きい。 2.終局時において、横方向鉄筋は降伏するが軸方向鋼材は降伏しないPRC部材では、有効プレスト量の増加に伴い、終局ねじり耐力は著しく増加する。その増加率は、プレストレス係数より大きい傾向にある。このようなPRC部材の終局ねじり耐力は、プレストレス量の効果を考慮することが必要である。 3.軸方向鋼材としてPC鋼材を用いる場合、土木学会示方書の終局ねじり耐力式におけるせん断流q_wおよびq_1がほぼ等しいねじり型配筋となっていても、実験値は理論値より非常に小さくなることがある。これは、軸方向鋼材に比較して横方向鉄筋が多い配筋となる部材では、横方向鉄筋は降伏しても破壊は軸方向鋼材と横方向鉄筋の剛性の差による変形破壊となるためであると考えられる。 4.ねじり有効断面積を横方向鉄筋中心で求めた時のねじり耐力は、軸方向鋼材中心で求めた時の終局耐力より約30〜50%大きい理論値を示す。はり断面が小さい時には、終局ねじり耐力に及ぼすねじり有効断面積の影響がきわめて大きい。
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Research Products
(2 results)