1989 Fiscal Year Annual Research Report
CCDカメラを使ったトンネル切羽の高速計測法の研究
Project/Area Number |
01550412
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
服部 進 福山大学, 工学部, 助教授 (50108122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 矩元 福山大学, 工学部, 教授 (20026264)
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Keywords | トンネル測量 / 写真測量 / CCDカメラ / カメラキャリブレ-ション / バンドル調整 / タ-ゲット検知 / ステレオマッチング / 画像相関 |
Research Abstract |
この研究はトンネル切り羽の形状をCCDカメラとパソコンを使って、できるだけ自動的、かつ高速に求めることを目標にしている。方法としては写真測量の延長としてのステレオ画像のマッチング技術を用いる。研究の柱は3つあり、同時平行的に進めており、発表は2年度中に大部分行うことになる。現在までの進行状況はそれぞれ以下のようである。 1.CCDカメラキャリブレ-ション法の開発---バンドル調整法とDLT法によるキャリブレ-ション法を研究し、標定要素の決定可能性、解の信頼性などを理論およびシミュレ-ションによって明らかにした。得られた成果の一部はSPOT画像の標定に応用して発表した。またバンドル調整にはすべてのパラメ-タの近似値を与えなくてはならないが、空中写真と違ってあらかじめ撮影位置、方向などの情報を与えることができない。そこで写真点の座標のみからこれらを決定する方法を開発した。 2.タ-ゲットの検知法---CCDカメラは画素が粗いため、通常のタ-ゲットカメラキャリブレ-ションをおこなうと得られるパラメ-タの精度が十分でない。そこで特殊なタ-ゲットを試作して、かつその画像座標の読みとりを計算機の処理で自動化する方法を研究した。現在のところ、認識の誤りを完全には徐去できず、オペレ-タの確認と訂正が必要である。 3.ステレオ画像のマッチングアルゴリズムの開発---すでに開発している面積相関法に基ずくマッチングアルゴリズムを目的にあうよう修正している。さらにより進んだ方法として、人間のステレオ視のアナロジ-として弾性膜の方程式を用いたマッチング法を開発し一部発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 服部進: "写真測量の自動化に関する最近の動向" システム/制御/情報. 33. 415-423 (1989)
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[Publications] 服部進: "特徴線を用いたspoT画像の標定法" 情報処理学会第39回全国大会講演論文集. 1. 517-517 (1990)
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[Publications] 服部進: "膜の歪エネルギ-最小によるステレオマッチング" 情報処理学会研究報告. 90-CV-63. 1-8 (1989)