1989 Fiscal Year Annual Research Report
在宅ケアの展開によるリハビリテ-ション退院患者の住宅計画に関する研究
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01550464
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
湯田 善郎 東北大学, 工学部, 助手 (10166861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野田 泰明 東北大学, 工学部, 助手 (00185654)
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Keywords | 在宅ケア / リハビリテ-ション / 退院患者 / 住宅改善 |
Research Abstract |
1.平成元年度はリハビリテ-ション専門病院の退院患者を対象に、郵送アンケ-ト調査を実施した。調査対象のリハビリテ-ション専門病院とは「磐梯熱海病院(郡山市)(脳血管系+脊髄損傷系+リュウマチ系)、「竹田総合病院(会津若松市)」(脳血管系)、「東北厚生年金病院(仙台市)」(脳血管系+リュウマチ系)、「泉総合病院(仙台市)」(脳血管系)であり、磐梯熱海病院を除いて各病院とも昭和63年4月〜平成元年3月末までに退院した患者を対象に調査を実施した。なお、磐梯熱海病院の退院患者調査は各疾患系の退院患者が分布しているため、昭和62年4月〜平成元年3月末までの2年間の退院患者を対象にしている。郵送調査数は竹田総合病院114世帯、東北厚生年金病院101世帯、泉総合病院114世帯磐梯熱海病院690世帯の合計1019世帯であり、回収率は56%であった。 2.調査の結果、リハビリテ-ション退院患者とその主な介護者とから、「介護類型」を設定し、9類型を把握した。介護類型のうち、特徴的なことは退院患者が75歳以上の後期高齢者を65〜75歳の前期高齢者、75歳以上の後期高齢者が介護している関係を明らかにし、これらの層にケアサ-ビスの必要と住宅問題が顕在化していることを解明した。 3.在宅ケアのうち、在宅訪問治療は2割程度見られたが、保健婦の訪問指導、看護婦の訪問指導は僅か数%にすぎなく、また福祉サ-ビスも未だ不十分であるが、各介護類型では往診を中心とした希望率が高いが、各種福祉サ-ビスの利用希望は低く、医療サ-ビス中心の希望となっている。 4.住宅問題では浴室、トイレに問題が集中しており、解決策として洋式化、浴室と寝室のオ-プン化、手すりの設置等の住宅改善が求められる。今後、住宅平面から、介護類型-住み方-ケアシステムの関係をケ-ススタディ的に明らかにする。
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Research Products
(1 results)