1990 Fiscal Year Annual Research Report
オ-プンな学習スペ-スをもつ学校におけるメディアセンタ-の建築計画に関する研究
Project/Area Number |
01550466
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Research Institution | University of Library and Information Science |
Principal Investigator |
植松 貞夫 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助教授 (50134250)
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Keywords | オ-プンスク-ル / オ-プンスペ-ス / 学校図書館 / メディアセンタ- |
Research Abstract |
本年度は、研究課題に関連する文献など諸資料・情報の分析と検討、オ-プンスペ-スを持つ学校の事例ごとの分析を重点的に行った。本年度も問題点が顕著であることなどから、調査・分析の対象は小学校に限定した。 1.文献調査による学校図書館の理念の変遷についての分析 学校図書館の基本的理念を把握するため、昭和23年の文部省編「学校図書館の手引」での理念、昭和32年から37年頃の学校図書館=教材・資料センタ-論、昭和50年以降の学校図書館=学習センタ-論を中心に、(1)文部省の「学習指導要領」各版にみる読書教育・図書館利用教育の具体的指針の改訂ごとの変遷、(2)全国学校図書館協議会の機関誌「学校図書館」の各号別特集主題の変遷をあわせ分析することで考察した。 2.実態調査、ヒアリングからの分析 (1)図書資料の集中管理・分散管理問題に関して:昨年度に引続き、図書館と学年ごとなどのオ-プンスペ-スへの、資料の分散の程度・資料の内容・管理の在り方について、観察調査・管理者へのヒアリング・郵送による質問などにより、詳細な実態の把握を行い、問題点の明確化を図った。 (2)学校の高度情報化・コンピュ-タ化と学校図書館との関連:今後急速に進行すると考えられる学校教育・学校管理へのコンピュ-タの普及と学校図書館のあるべき関連の方策について、梅棹忠夫国立民族学博物館長など有識者や学校管理者と意見交換したり、実態を観察調査した。しかし、小学校教育におけるコンピュ-タ化の現状は学習面での体験的利用の段階にとどまっており、学校図書館を学習情報センタ-としていくことについてのソフト・ハ-ド両面からの条件整備の検討、具体的構想の立案を次年度の課題とした。
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Research Products
(1 results)