1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550531
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
葉山 益次郎 横浜国立大学, 工学部, 教授 (90017864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 洋明 横浜国立大学, 工学部, 助手 (80017912)
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Keywords | スピニング / 多ロ-ルヘッド / パスプログラミング / 複雑シェル成形 / 2軸制御 |
Research Abstract |
複雑な形状をしたシェル構造製品のスピニング加工は絞りを伴うためにロ-ルの多サイクルパスを必要とし、要求される形状が複雑になればなるほど1個ロ-ルの移動による製造は時間がかゝる上、パスの選定がむずかしく、全般的な発展を阻害している。 著者は多くのロ-ルをボ-ルベアリングの様に保持した多ロ-ルヘッドの試作を行い、このヘッドの移動の1パスのみでシェル体を作れないかという試みを行った。本年度は、この多ロ-ルの支持方法および多ロ-ルを遊星運動させるため、ヘッド中心軸まわりを強制回転させる機構の設計製作にかなり多くの時間を必要とした。幸いこれらを完成し現有の切削用の旋盤に取り付ける事ができた。しかし、多ロ-ルヘッド全体はXY軸に自由に移動し平面的にでもあらゆるプロフィルをなぞらなければならないので、2軸制御用のスライドを用意し、この上に多ロ-ルヘッドを置いてコンピュ-タによりその位置制御ができるように設計した。制御用コンピュ-タは別途費用により調達し、スライドのXY軸移動を可能にした。現在、殆ど設備のセットを完成し、XY移動に関するプログラム作成中である。多ロ-ルヘッドの製作に時間がかかり、また多くの工夫を必要としたために本年度中に実施予定であった実験結果の整理まで行えない状態になっている。 以上のように多ロ-ルヘッドの完成とヘッド全体をコンピュ-タによって位置制御し複雑なシェル形状への対応までできる状態になった。そこで、やや時期的にずれ込んだが、来年度に継続して加工の実際を行い、加工条件の選定法やパスプロフィルの理論的決定を引続いて行っていく予定である。
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