1990 Fiscal Year Annual Research Report
diasporeから高活性αーアルミナ粉体の調製に関する研究
Project/Area Number |
01550584
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
土田 猛 北海道大学, 工学部, 助手 (40041959)
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Keywords | Diaspore / αーアルミナ / 水熱合成 / 針状結晶 / 脱水反応速度 / 表面反応性 / ^<27>Al MASNMRスペクトル / 比表面積 |
Research Abstract |
1.diaspore(βーAl_2O_3・H_2O)の加熱変化によってαーAl_2O_3が生成する過程を、TGーDTA、高温X線回折、固体高分解能 ^<27>Al MASNMR、FTーIRなどを用いて調べた。 また、βーAl_2O_3・H_2O→αーAl_2O_3+H_2Oの脱水反応の速度論的検討を行った。脱水反応のkineticsは、AvramiーErofeevの速度式で整理された。 2.530℃で脱水分解によって生成したαーAl_2O_3は、diasporeと同様の粒子形態(巾1μm、長さ10μmの針状結晶)を保持したが、BET表面積は4m^2/g(diaspore)から70m^2/g(αーAl_2O_3)へ著しく増大した。 3.高表面積のαーAl_2O_3の触媒活性が予想され、1ーbuteneの異性化反応を行ったが、活性はほとんど示さなかった。しかし、この結果は、アルミナ表面の触媒活性発現機構を考察する上で貴重な情報を与えた。 4.diasporeの熱分解によって得られたαーAl_2O_3は、高表面積は針状粒子であり、この粒子形態、物性を利用した材料開発を今後検討する。
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Research Products
(1 results)