1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550740
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 嘉之 神戸大学, 工学部, 助教授 (70031094)
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Keywords | 代替フロン / ハロゲン化炭化水素 / 熱伝導率 / 粘性率 / 圧力効果 |
Research Abstract |
本研究は、成層圏におけるオゾン層の破壊などの環境問題に関与しない新しい代替フロン類の輸送性質(粘性率、熱伝導率)を気液両相にわたって精密に測定し、信頼できる実測値を得ることも目的として実施した。液相の粘性率と熱伝導率および気相の粘性率については、研究代表者らが従来開発してきた装置をそのまま使用して研究を行った。気相の熱伝導率については従来用いてきた装置が十分ではないので今年度新しく非定常熱線法に基づく装置を試作することにし、現在製作中である。本年度交付された科学研究費補助金は新しい装置を製作するために充当した。本年度の研究成果の概要は次の通りである。 1)気相の熱伝導率測定のために新しく非定常熱線型セルを設計し、製作した。熱線の温度上昇の時間変化を精密に測定し、1秒間におよそ200点のサンプリングを行うために、パ-ソナルコンピュ-タ-式、A/D変換ボ-ド等を購入し、現在電子計測回路を製作中である。 2)液相の熱伝導率については既存の非定常熱線型セルを用いてHCFC123およびHCFC1416の熱伝導率を温度298〜348K、圧力0.1〜100MPaの範囲で測定した。実測値に基づき種々の相関法と理論の有効性について検討した。 3)気相の粘性率については転下球型粘度計を用いて、新しいフロンを含む2成分非共沸混合系(HCFC22+HFC134a)と(HCFC22+HFC143a)の粘性率を298〜348K、常圧で測定した。 4)液相の粘性率については落下円筒型粘度計を用いて、HCFC123、HCFC123a、HCFC1416の粘性率を298〜323K、0.1〜120MPaの範囲で測定した。 5)これらの新しい物性値デ-タは、従来使用されてきた環境問題に関わるフロン類の物性値と比較され、代替品としての可能性を検討した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 松尾成信,田中嘉之,久保田博信,蒔田董: "高圧におけるHCFCー123a(CHclFーCclF_2)の密度と粘性率" 平成元年度日本冷凍協会学術講演会講演論文集. 1-4 (1989)
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[Publications] 田中嘉之,中田雅巳,久保田博信,蒔田董: "気相におけるHFC134a、HFC143a、HCFC1416、HCFC1426の熱伝導率" 平成元年度日本冷凍協会学術講演会講演論文集. 9-12 (1989)