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1991 Fiscal Year Annual Research Report

カイコの生体防御機構の培養細胞による解析

Research Project

Project/Area Number 01560066
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

舟越 正子  九州大学, 農学部, 助手 (50089942)

Keywordsカイコ核多角体病ウイルス / 培養細胞 / ウイルス不活化ワクチン / 抗血清 / 被働免疫 / 干渉
Research Abstract

本年度は過去2年間検討した研究課題について更に追究した。
1)カイコ核多角体病ウイルス(Bombix moriNPV,以下BmNPV)をホルマリンおよび紫外線照射により不活化し、それらのウイルス下活化ワクチンをカイコ培養細胞BMーN(初年度は培養細胞としてS.P.C.Bm36を用いて検討した)に投与し、2時間および24時間後BmNPVを接種した場合のBmNPVに対するウイルス不活化ワクチンの感染抑制について検討したが、ワクチンの投与はウイルスの感染に対して影響を与えなかった。また、細胞による差異も認められなかった。
2)カイコ培養細胞S.P.C.Bm36およびBMーNを用いてに抗BmNPV家兎血清を添加し、24時間および48時間後にBmNPVを接種した場合BmNPVの感染に対する抗BmNPV血清による影響について検討した。しかし抗血清添加による被動免疫は生起しなかった。
3)当研究室で所有しているカイコ培養細胞(S.P.C.Bm36,BMーNおよびBmー5)に対する昆虫の核多角体病ウイルス(カイコNPV,ハスモンヨトウNPV,Spodoptera littoralis NPV,シロモンヤガNPV,ハチミツガNPV)の感染性を調べ、カイコ培養細胞に感染性を示さないウイルスー細胞系を見つけ、非許容性ウイルスによるBmNPVの感染抑制について検討する予定であったが、供試した昆虫のNPVは供試したカイコ培養細胞に対し強弱の違いはあるがいずれも感染性を示した。そこでツマジロクサヨトウSpodoptera frugiperda細胞IPLBーSFー21AEIIに対し非許容性ウイルスであるBmNPVを接種した直後および60分後に許容性ウイルスであるシロモンヤガNPVを接種した場合、シロモンヤガNPVの感染に対するBmNPVの影響について次年度に引き続き検討したが、干渉によるウイルスの感染防御は認められなかった。

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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