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1989 Fiscal Year Annual Research Report

イネ科作物におけるDーアラニン含有ジペプチド

Research Project

Project/Area Number 01560079
Research InstitutionThe University of Aizu Junior College Division

Principal Investigator

真鍋 久  福島県立会津短期大学, 食物栄養科, 助教授 (50091096)

KeywordsDーアラニルグリシン / DーアラニルーDーアラニン / イネ科作物 / ジャポニカ稲 / 栽培イネ / 野性イネ
Research Abstract

代表的なジャポニカ稲10品種ならびにイネを除く11種類のイネ科作物を水耕栽培し,その葉身部におけるDーアラニン含有ジペプチドの分布を調べ,以下のような結果を得た。
1.ジャポニカ稲において,DーアラニルーDーアラニンは少量であるが7品種から見い出され,残りの3品種でも,その存在が示唆された。一方,これらのイネにDーアラニンを投与したところ,例外なくDーアラニルーDーアラニンの体内含量が高まった。
2.栽培イネの常在成分であるDーアラニルグリシンは,イネ以外のイネ科作物からは見い出されなかった。
3.イネ以外のイネ科作物から見い出される唯一のDーアラニン含有ジペプチドはDーアラニルーDーアラニンであった。しかしながら,その存在はアワとエンバクの2作物に限定され,体内含量も低いものであった。
4.上述の作物にDーアラニンを投与したところ,アワとエンバクでDーアラニルーDーアラニン含量が高まったほか,イヌビエとモロコシでも本物質が検出されるようになった。しかしながら,残りの7種類の作物では,そのような傾向は見られなかった。
5.Dーアラニルグリシンは,Dーアラニンを投与した場合であっても,上述の11種類の作物からは全く見い出されなかった。
以上の結果をこれまでの知見と照らし合わせることにより,(1)ジャポニカ稲は他の栽培イネと同様,DーアラニルーDーアラニン生成系を確実に有していること,(2)栽培イネが有するDーアラニルグリシン生成糸を,他のイネ科作物はもちあわせていないであろうこと,(3)イネ以外のイネ科作物でもDーアラニルーDーアラニン生成系を有するものが存在するものの,その系は野性イネの場合ほどには発達していないであろうこと,などが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hisashi Manabe: "Distribution of dipeptides containing Dーalanine in Gramineae crop seedlings" Phytochemistry. 29. (1990)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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