1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01560156
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大谷 博彌 山形大学, 農学部, 助教授 (60007226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 初男 山形大学, 農学部, 教授 (30007083)
須藤 昭二 山形大学, 農学部, 教授 (10007057)
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Keywords | 豪雪地 / スギ人工林 / 地形解析 |
Research Abstract |
平均積雪深約3m、平均傾斜角度35度の斜面にある7年生スギ人工林において、斜面長42m、横20mの調査プロットを設け、プロット内立木224本について幹長および根元直径を測定し、同時に地形測量を行い等高線間隔10cm、縮尺40分の1の地形図を作成した。この地形図内の立木位置を中心として半径2.5cmの円をえがき、この円内の等高線の数と形状から各立木位置のもつ平均傾斜角、上下傾斜角の差(上方傾斜角から下方傾斜角を減じた値)、地形曲率および有効起伏量を求めた。また地形図上の位置により、明らかに凹地形にある立木(37本)、凸地形にある立木(43本)、屋根にある立木(42本)、地形変化の少ない中間地形の立木(102本)の4種類に分類した。 根元直径の平均値は、凸地形59.5mm、凸地形63.5cm、尾根73.6mm、中間地形66.9mmで凹地形および尾根にある立木は凹地形のものより生長が良い傾向があった。平均傾斜角と上下傾斜角の差の単相関係数は0.29で有意を示し、傾斜角が急になるほど斜面傾斜方向に凹になる傾向がある。上下傾斜角の差と地形曲率の単相関は-0.55で傾斜方向に凸になるほど等高線方向に凸になる。斜面、等高線両方向とも凸地形に約半数の立木が位置している。有効起伏量と幹長の単相関は凹地形-0.78、凸地形-0.21、尾根0.24、中間地形-0.42でいずれも有意を示す。尾根を除き斜面下方ほど生長が不良になる傾向を示し、特に凹地形でこの傾向が顕著であった。
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Research Products
(1 results)