1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01560254
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山村 善洋 宮崎大学, 農学部, 助手 (90117028)
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Keywords | 作物栽培環境 / デ-タ転送 / デ-タ収集 / 葉温 / 接触型温度センサ- / 非接触型温度センサ- |
Research Abstract |
圃場観測におけるデ-タ収集に当たっては、実際に作物が栽培されている圃場には、電源が無い場合とか、電源があっても、高温多湿になり精密機器をセットしておくことができない等の測定・デ-タ収集には基本的な制約条件がある。この制約条件を考慮し、しかも環境測定用計器類のセットによって栽培環境を変えることなく、作物の栽培環境を経時的に直接測定するために、計測機器、パソコン等をデ-タの無線転送システムと組み合わせた環境情報収集システムを作り上げることを試みた。その第一段階として、室内でのワイヤレスモデムを介してのパソコン間のにデ-タ転送の可否、実際に作物が栽培されている圃場に、本システムをセットし、デ-タ収集が可能であるか、もし可能であればその条件(限界)を調査した。その結果、以下のことを確認した。 1.電源の無いことを想定し、デ-タ・ロガ-用電源として、バッテリ-電源およびその補充用として太陽電池の検討を行なった。その結果、消費電力に応じた太陽電池を準備すれば十分実用性があると確認された。 2.栽培環境のうちの基本要因であり、かつ測定の容易な温度デ-タとして葉温について検討した。温度センサ-として接触型、非接触型の2通りを用い、そのデ-タを一旦各デ-タ・ロガ-に入力し、このロガ-からラップトップ・パソコンに転送し、フロッピ-にデ-タ収集するシステムを検討し、その実用性を確認した。 3.室内でのワイヤレスモデムを介してラップトップ・パソコンに転送、デ-タ収集するシステムの可能性については確認できたが、電源の無い圃場におけるセンサ-からのデ-タ出力を直接ワイヤレスモデムを介してラップトップ・パソコンに転送、デ-タ収集するシステムの可能性(限界)については次年度の検討課題とする。
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