1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01560327
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Research Institution | College of Agriculture, University of Osaka Prefecture |
Principal Investigator |
菅野 司 大阪府立大学, 農学部, 教授 (30081516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 和弘 大阪府立大学, 農学部, 助手 (30192561)
塩田 昌一 大阪府立大学, 農学部, 助手 (10137242)
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Keywords | 視床下部腹内側核 / 肝交感神経 / 糖代謝調節 / Kupffer細胞 / norepinephrine / エイコサノイド |
Research Abstract |
平成2年度はまず,ラット肝交感神経刺激は神経終末から放出されるnorepinephrineは作用を介してarachidonic acidあるいはeicosanoidsを生産して糖分解のみならず糖新生を促進することを明らかにした。さらに,潅流肝実験の結果をin vivoで確めるため,心臓カテ-テルを留置した非拘束ラットの視床下部腹内側核を電気刺激して,血糖及び,交感神経活性の指標として血中norepinephrineを径時的に測定した。得られた結果は視床下部腹内側核刺激による肝糖放出機構はin vitroの実験結果と一致した。したがつて,ラットにおける交感神経の糖代謝調節には,in vivoでも非実質細胞から産生されるeicosanoidsが重要な役割を演ずることが確認された。一方,動物を寒冷に暴露すると交感神経が活性化するので,寒冷暴露ラットにおける交感神経刺激による糖分解効果を検討した結果は,非実質細胞のアラキドン酸代謝が肝神経によって調節されることを示唆した。以上,本研究は交感神経による肝物質代謝調節に非実質細胞,特にKupffer細胞が重要な役割を演ずることを明らかにし得た。
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Research Products
(1 results)