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1989 Fiscal Year Annual Research Report

胎児神経細胞におけるシナプス小胞特異蛋白の発現と局在

Research Project

Project/Area Number 01570026
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

門田 朋子  千葉大学, 医学部, 助教授 (00089864)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田川 雅敏  千葉大学, 医学部, 助手 (20171572)
Keywordsシナプス小胞 / シナプトフィシン / 神経細胞 / モノクロ-ナル抗体 / 免疫組織化学 / シナプス複合体
Research Abstract

1.シナプス構成特異蛋白の同定及びモノクロ-ン抗体作製
ラット全脳よりシナプス上清分画を調整。これを抗原材料として、モノクロ-ン抗体を作製。分子量170KDa、82KDa、69KDaの3種の蛋白を認識する抗体(SJ-17、SJ-8、SJ-7)を得た。免疫組織化学的手法によりこれらの組織内分布を検べると、3種の蛋白ともある種の神経細胞(小脳プルキンI細胞など)に特異的に存在することが明らかとなった。さらに免疫電顕的検索によりSJ-8(82K蛋白)はシナプス後部濃物質中に高濃度に存在することが見出された。現在、上記3種の蛋白の組織特異性、細胞内局在、生化学的性質などについてさらに詳細に検索中である。
2.神経細胞におけるシナプス小胞膜特異蛋白の局在
既に作製したモノクロ-ン抗体を用いて、シナプス小胞膜特異蛋白(S-38蛋白又はシナプトフィシン)の神経細胞内における局在を免疫組織化学的および免疫電顕的検索した。S-38蛋白に対する抗体は、神経終末内のシナプス小胞とシナプス前膜を特異的に高濃度にラベルした。さらに神経終末内の大型空胞やコ-ト小胞もラベルされた。この2種の細胞内小器官は終末形質膜のエンドシト-シスにより形成されるとされている。上記所見よりエクソシト-シスにより終末形質膜に組み込まれたシナプス小胞膜の一部が、取り込み空胞やコ-ト小胞により回収されていることが確認された。また軸索中の滑面小胞体が部分的にラベルされた。このことは軸索滑面小胞体によりシナプス小胞膜成分が輸送されていることを肯定する成績であるといえる。さらに神経伝達時におけるシナプス小胞膜の動態について検索中である。
3.胎児神経細胞におけるS-38蛋白の発現
ラット小脳皮質におけるシナプス形成(生後)の経過を検索中。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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